fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (5)

信頼 ページ4

佐「下取りどうしますか？」

章「任せるわ。」

佐「頭金は、、」

章「一括で。」

佐「それはですね、、」

金額が高すぎて、一括で買うと税金を取られるから、１年ローンにしておいた方が、って佐々木さんがアドバイスしてくれた。

『ねぇ、章ちゃん？』

章「んー？」

『あのね、毎月残った生活費まだ使ってなくてね、、』

かなりの金額が残ってるから、使って欲しいってお願いしたら、

章「それはAのお菓子用やろ(笑)？」

『お菓子は毎月の生活費から買わせてもらってます(笑)』

それでも残るんです、って強く言ってみる。

章「じゃあ、それ使うー？」

『うん、使う！』

結果、何だか嫌そうだけど、使ってもらうことになった。

来週、本契約することにして、

佐「ありがとうございました。」

帰りはスーツの男の人が6人に増えて、見えなくなるまでお辞儀して見送ってくれた。

『他のディーラーは行かなくて良かったの？』

章「おん、ええの♪」

帰りにスーパーに寄って、夜ご飯の材料を買って帰宅。

章ちゃんが部屋着に着替えてる間に、鞄を整理してたら、

『あ、忘れてた、、』

同窓会のハガキのことをすっかり忘れてて、

『今しとこっかな、、』

欠席の連絡を幹事の女の子の携帯にかけようとしたら、

章「ちょっとたんま！」

『何(笑)？』

章ちゃんに携帯を取り上げられた。

「行ってええよ？」

『行かない！もう決めたの！』

携帯を取り返そうとしたら、ヒョイッてかわされて、

「俺は行けんけど、、」

亮に頼んだ、って。

『は？』

「亮に一緒に行ってもらうように頼んでん♪」

『、、その心は(汗)？』

「最強にユルいけど、亮ならAを守ってくれるでしょう(笑)」

いやいや、華ちゃんは？

『華ちゃんに悪いって！』

「最初葛城に頼もうとしてんけど、葛城が亮の方がええんちゃうか、って。」

♪〜

『、、(汗)』

亮ー よろしく♪ ー

LINEに、この言葉と意味不明なパンダのスタンプが亮くんから送られてきた。

『章ちゃんはいいの？』

他の男に触らせんなよ、って言ってたのに、、

「メンバーは信頼できる。」

亮くんは私と同い年だし、同級生とも話が合うからお願いしたって。

『ありがと、、』

「ちゃんと帰っておいでや？」

『ふふっ、はい！あ、、動いた♪』

お腹がピクピクして、赤ちゃんも元気みたい。

「ママを守ってや(笑)？」

『んー、、(笑)』

章ちゃんが私のお腹を撫でながら、
とろけるようなキスをしてくれた。

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