fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (5)

海洋生物イチ ページ28

毎年お馴染みの市場に到着。

今年は心春ちゃんが加わって、丸山さんの奥さんと柚ちゃんも来るから、

『フルメンバーだ！！』

超嬉しい♪

村「Aはおとなしくしとけよ？」

亮「また虫取り(笑)？」

『うん、カブトムシの幼虫探そうと思って！』

章「虫かごに土入れなアカンで？」

『いい土も探す(笑)』

渋「会話アホやな。」

章ちゃんと手を繋いでたら、

華「A、坂本くんに絡まれたんだって？」

『う、、うん、まぁ、、』

章「喋ったん？」

『喋りかけられたから答えた。』

すぐ亮くんが間に入ってくれたよ？って言ったら、

章「俺が行って殺せばよかったわ、、」

華「こっわ(笑)」

『これ、本気だからね？』

妻子を路頭に迷わせるようなことしないで、って章ちゃんに念を押しておいた。

村「よっしゃー！今年は華行け。」

お肉屋さんの前で華ちゃんが指名される。

心「何するの？」

横「あのおじさんに、一番いいお肉ください、ってお願いするだけ♪」

華「行ってきまーす。」

華ちゃんが、ためらうこと無くお店に入っていった。

数分後、、

華「ヒナちゃーん！」

村「さすが(笑)！」

あいあい！って言いながらヒナちゃんもお財布を出しながらお店に入って行った。

『早くない？』

ｴﾘ「ビジュアルが逸脱してるもん。」

心「女でも見惚れるもんねー(笑)」

『私があの顔面だったら、芸能界入るなー、、』

章「あの顔面じゃなくて良かったわ(笑)」

ヒナちゃんが戦利品を掲げて出て来て、
華ちゃんが涼しい顔で後ろからついてきた。

丸「Aちゃん、今年はどの子にする？」

伊勢海老の前で毎年恒例の丸山さんの言葉。

『えー、、みんな可愛いからなぁ、、』

丸「Aちゃんが一番可愛いで？」

水槽に張り付いて見てる私の後ろから、両手で私を挟んで男前に呟いてくるけど、、

『伊勢海老と比べないでもらえます(笑)？』

丸「えー、、海洋生物イチかわい、、」

章「止めとけ(笑)」

章ちゃんが私を助け出してくれて、

丸「ヤス、お前は小動物イチかわ、、」

『何で章ちゃんの方が評価高いの(汗)！？』

章「はよ買えや(笑)！」

今年は13人いるから、水槽で泳いでる４匹全部お買い上げ。

他にもホタテとかイカとか豪華な材料とお酒を買い込んで、会社に行って食堂の冷蔵庫に保管した。

買い物に時間がかかって、もう18時。

亮「腹減ったー。」

亮くんの一言で、ちょうど通りかかったファミレスでみんなでご飯を食べることにした。

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