こんなはずじゃなかった ページ39
司「Aちゃん？」
『あ、、すみません、、』
司さんが、心配してストックに入ってきたから、グッと涙を引っ込めて笑顔を作った。
司「あの人、この店に置いてるブランドのデザイナーだって。」
『へぇ、、』
錦戸さんを気に入って、彼に自分の服を置いてる店を案内してもらってるって。
てことは今日から数日間は接待か、、
錦戸さん、申し訳なさそうな顔してた。
ここで私が駄々こねたらダメだよね、、
司「それ、錦戸さんのチョコだよね？」
チョコカップケーキが入った紙袋を指差して、
司さんが哀しそうな目で聞いてくる。
『、、内緒にしててもらえますか？』
司「Aちゃん、、」
『錦戸さんも頑張ってるんです！』
深呼吸して、覚悟を決めて店頭に出たら、
通訳の横山さんを介して二人で楽しそうに話してる。
なるべくそっちを見ないようにして、服をたたんでたら、
「A？」
大好きな声が後ろから聞こえて、、
聞こえたけど、、
『お疲れさまです。』
って挨拶した。
錦「ごめんな、今日あの人の世話で、、」
今、彼女はトイレに行ってるみたいで、その間に話しかけてくれたみたい。
『大丈夫です。実は私も仕事が忙しくて何も用意してなくて、、』
逆に良かったです。って、、
錦戸さんを困らせたくないから言ったのに、
錦「マジで言うてんの？」
さっきまでのタレ目が、急に鋭い目になって、錦戸さんが怒ったのが分かった。
『あの、、そうじゃなくて、、』
言い訳しようとしたけど遅かったみたい。
錦「俺は今日めっちゃ楽しみにしてた。」
Aに会うために頑張ってきたのに、って言われて、、
『ごめんなさい、、』
どうしたらいいか分からなくて俯いたら、
錦「何やねん、、もうええわ。」
って、ちょうど帰って来た彼女のもとへ行ってしまった。
こんなはずじゃなかったのに、、
お仕事のあと、外で待ち合わせして、
予約しておいた、大きな水槽のある創作和食の
おしゃれなレストランで、
夜中までかかって作ったチョコレートを渡して、甘い夜を過ごすはずだった。
お休みは、今日じゃなくて明日取ったんだ。
だって、ずっと抱き合ってたかったから。
私だって今日まで頑張ってきたのに、、
全部全部無くなってしまって、
それからは、上がりの時間まで一心不乱に接客して、この店に来て一番の売上を取った。
大「Aちゃん、大丈夫？」
哀れむような目をした大倉さんに頭を下げて、18時半ぴったりにお店をあとにした。
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ひよりん(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！はい、何とか頑張ってみます(￣▽￣;) (2019年3月31日 11時) (
レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
レモン - すごくキュンキュンしました！すごく良かったですまたこう言うの作ってください！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: a5f044e3a9 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - すごくキュンキュンしました！すごく良かったですまたこう言うの作ってください！ (2019年3月31日 1時) (レス) id: a5f044e3a9 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ききさん» わー！ありがとうございます(≧▽≦)ひよりんが荒んでるだけに、主人公ちゃんは最強に素敵な女の子にしております♪他の作品もよろしくお願いいたします！ (2018年7月17日 20時) (レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - 初めまして！！友達に勧められて読みに来たんですが最高すぎます！主人公ちゃんも可愛いし錦戸さんの甘やかし方がツボすぎます！！他の作品もこれからがんがん読みます(^^) (2018年7月17日 20時) (レス) id: eb101c6279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2017年3月16日 16時
