追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ8)

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玄関のチャイムページ8

「この前は骨にヒビ入って、今回は顔縫っとんねん。」

傷害で警察に届けてもおかしくないことされてる、ってかなり怒ってる。

『相手は子供だよ(汗)？、、いた、、』

「親に責任取らせる。」

消毒液が染みてきて痛い。
我慢我慢、って章ちゃんがガーゼを当ててくれる。

「まぁ、向こうがどう出るかちょっと様子見るわ。」

って今日は何もしないみたい。

『ご飯すぐ作るね、、』

「作らんでええよ、何か取ろか？」

私のほっぺたを撫でながら何がいい？って聞いてくれるから、

『ピザ、、』

「りょーかい(笑)」

『しょーちゃん、、』

「んー？」

『顔に傷付いた、、』

「生きてたらなんでもええわ(笑)」

おいで、って起こしてくれて抱きしめられる。

『怖かった？』

「すばるくんがいたから大丈夫だった。」

『渋やんにお礼しなな(笑)』

リビングに行ってピザを頼んでから、
結婚式で着るドレスの写メを見せたら、

「おー、可愛いやん。」

って言ってくれてちょっとテンション上がった。

章ちゃんがあぐらをかいた足の間に座って、二人でイチャイチャしてたら、

ピーンポーン、、

玄関のチャイムが鳴って、

章ちゃんが出たら、、

「おー、ちょっと待って。」

刑部さんじゃなかったみたい。
ちょっとホッとした私は相当ビビりだな、、

じっとして聞き耳を立ててたら、

「Aー、大倉とエリちゃん上がってもらってもええ？」

『うん、どうぞ(笑)』

でも、恥ずかしいな、、
絶対ビックリされるもん、、

案の定、

ｴﾘ「は？どうしたの(汗)？」

大「あーあー、可愛い顔が(苦笑)」

お土産を持って来てくれた二人が見てもいい？って近寄ってきて、
大倉さんがガーゼをはずす。

大「２針？」

ｴﾘ「あと少しで目までいってたね、、」

章ちゃんが刑部さんの事を話したら、

大「警察行った方がええんちゃう？」

って章ちゃんと同じこと言ってる。

ｴﾘ「あと残る？」

『縫ったところは残るかもって、、』

ｴﾘ「、、腹立つ、、」

そんな中、ピザが来たから、

『食べる？』

って聞いたら、

ｴﾘ「ううん、帰るね？」

久しぶりに章ちゃんいるんだから甘やかしてもらって？って気を使ってくれて帰っていった。

お腹いっぱいピザを食べてゆっくりしててもまだ20時。

章ちゃんがこんな時間にいるなんて久しぶりで、ちょっと怪我してよかったな、なんて思ってしまった。

二人で二次会の出し物とか決めてたら、

ピーンポーン、、

また玄関のチャイムが鳴った。