追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ44)

今日:23 hit、昨日:51 hit、合計:1,456,834 hit

違う答えページ44

結婚式前日は、エリちゃんはご家族と過ごすからお休み。

だから、秘書室は私一人だけでなんだか寂しい。

朝、出勤してパソコンに向かってたら、

渋「おはよー。」

『おはよー。あ、すばるくん今日お願いしますね？』

仕事が終わってから、私達のドレスを借りに行くのに、すばるくんが車を出してくれる。

渋「おう。用意できたら俺んとこ来て。」

『うん、分かった。』

エリちゃんのとこが空いてるのに、何故か私のところに座ってるから、

『すばるくん、こっち座って？』

渋「いや。」

仕方ないから、エリちゃんの椅子を持ってきて、横からパソコンを使う。

渋「傷どうや？」

『キズ？』

私のこめかみをツンツンってしてくるから、

『あぁ、痕は残ってるけど、もう平気だよ？』

つついてる指で、私の髪をかきあげながら、

渋「あー、、残っとんなぁ。」

『気になる？』

渋「俺？めっちゃ舐める。」

『はいはい。セクハラ禁止ね(笑)』

何だか違う答えが返ってきたから、無理やり制作部へ戻らせた。

それからは、定時で上がれるように、真面目に仕事を頑張る。

合間にケータリングの確認とか、

二次会に来るコンビニの店長さん達後輩さんが、楽器を朝のうちに運んでセッティングしてくれるって言うからその段取りしたり、、

お母さんとは、二次会の会場までお父さんが送迎してくれるって約束してて、
その時に旅行のプレゼントを渡すつもり。

『よし。完璧だ♪』

定時５分前、今日の仕事は全部終わって、

コンコン、、

『ヒナちゃーん、帰るね？』

村「おー、お疲れさん。明日やな、、」

頼むで？ってチラッと私の方を見てすぐ資料に目を戻した。

『お疲れさまでした、、』

忙しそうだから、ソッとドアを閉めて、制作部へ下りる。

『失礼しまーす、、』

「あ、Aや。」

イチゴオレを飲みながら仕事してる亮くんに見つかった。

『お疲れさま(^_^)』

亮「どしたん？」

『ドレス借りに行くのに、すばるくんに連れていってもらうの。』

渋「浮気ちゃうぞ(笑)？」

亮くんと話してたら、後ろからすばるくんが来て肩を組んでくる。

亮「また明日ー。」

バイバーイ、ってやる気なく手を振って送り出してくれた。

渋「華は？」

『駐車場で待ってるって。」

心春ちゃんのはすばるくんが渡してくれるって言うから、３人で行くことにした。

『あー、楽しみ過ぎる！』

渋「心春もえらい楽しみにしてたわ(笑)」

すばるくんが嬉しそうに目を細めて笑ってた。