追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ37)

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良いコンビページ37

『謝ろっか？』

女の子「、、」

『押すのはダメだよ？』

女の子に話してたら、

ﾏﾏ「何かありました？」

『押されたんです。』

ﾏﾏ「おもちゃの取り合いは子供同士のことだから、、」

『おもちゃのことじゃなくて、押した事を言ってるんです。』

はぁ、って面倒くさそうにため息ついて、

ﾏﾏ「ほら、謝れってさ。」

ちょっと、、私がおかしいヤツみたいじゃない、、

女の子「イヤ！くそばばあ！」

ﾏﾏ「ちょっと！ダメだってー(爆)！」

すみませーん(笑)ってケタケタ笑いながら謝るから、

『、、もーいいです。』

どうでもよくなった。
まだグズグズしてる柚ちゃんをヨシヨシしながら、帰ろうとしてる親子を見てたら、

「Aー。終わったー。」

章ちゃんと横山さんが来た。
二人とすれ違ったママが固まってる。

横「あれ？柚どしたん？」

『眠くなったみたい(笑)』

私の胸に顔を埋めてて、ホントに眠たくなってるみたい。

章「お茶でも行こか？」

『うん。』

章ちゃんが柚ちゃんを抱っこして、私が立ち上がった時、

「、、あの子が押したのよ。」

端っこでおとなしく遊んでた子のママが、親子を指差しながら言った。

章「、、」

それから、今までの経緯とかやり取りを章ちゃん達に話して、、

章ちゃんが固まってる親子を見ながら、

章「ま、蛙の子は蛙や。」

ﾏﾏ「、、」

仕方ない、ってあっさり終わらせた。

横「やす、大人になったやん(笑)」

章「俺、クズと話すのイヤやねん。」

A、ケーキ行こー、って歩き出したから、急いで鞄を持って章ちゃん達に付いていく。

チラッとそのママを見たら、泣きそうになってて、、

『お子さん、心配してますよ？』

ママの強ばった表情を見て不安がってる。

ﾏﾏ「、、すみませんでした。」

ママがか細く謝ってきたけど、特に言うこともないから、ペコッて頭を下げて、その場をあとにした。

横「何か大変やなぁ(苦笑)」

『勉強になるねぇ(笑)』

甘い匂いですっかり目が覚めた柚ちゃんが、章ちゃんにプリンを食べさせて貰ってる。

章「おい柚、お前さっきAの胸触ってたやろ？」

今度やったらシバくからな？って、プリンを柚ちゃんの口の前で寸止めしてる。

横「あれはアリなん？」

『柚ちゃんが、楽しそうだからアリです(笑)』

食べようとしたら、スッと避けられて、それが楽しくてキャッキャッしてる柚ちゃんと、

章「お前、分かっとんか？」

って本気の章ちゃんは、なかなか良いコンビだ。