追いつけない恋 (青) ⑲ (ページ12)

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前提ページ12

『恥ずかしい、、』

翌朝、
ガーゼが大袈裟すぎて、会社に行き辛い。

「まだ傷が塞がってないから、あと2～3日我慢し？」

章ちゃんが優しく言いながら消毒してくれる。

だって絶対いじられるもん、

って思ったけど、、

丸「どしたん(汗)？可愛いお顔が隠れてもーてるやん、、」

横「痕残るん？まぁ、残っても可愛いから問題ないけどなぁ、、」

亮「目いかれんで良かったやん(笑)」

って慰めてくれる。

でも、

村「お前もっと危機感もたなアカンわ。」

アホか、ってヒナちゃんは辛口だった。

朝、すばるくんにお礼して、刑部さんの事を話したら、

渋「お前がそれでええんやったら、ええんちゃう？」

って特に何も言われなかった。

ただ、

渋「ヤスにあんまり心配かけんなよ？」

『うん。ありがと、、』

渋「はい、ごちそうさまでした(笑)」

って私の頭をポンポンってして制作部に戻っていった。

それからは、刑部さんに会うこともなく、章ちゃんと亮くんのプレゼンの準備も佳境に入ってきて、章ちゃんの帰宅がもっと遅くなった。

・

「A？声聞きたい、、」

『ん、、あぁ、、やぁ、、』

プレゼン前日、
最終の打ち合わせで日を跨いで帰宅した章ちゃんが、私を起こして求める。

「もっと啼いて、、」

いつもより長いキスと愛撫で、脳が一気に覚醒していく、、

「A、、愛してる、、」

『ん、しょーちゃん、、』

プレゼンが決まれば、ニューヨーク行きも決定する。

たった１ヶ月。
でも、この約３年間毎日一緒にいたから、
１ヶ月が長いのか短いのか想像できないけど、、

『章ちゃん、明日プレゼンでしょ？』

「２時間寝たら余裕、黙って、、」

『、、あ、、』

睡眠２時間、、まだまだ止めないみたい、、

寝室の壁の時計をボーッと眺めてたら、

「俺見て、、俺だけ見といて、、」

余所見せんといて、って切ない顔で言うから、、

『一生章ちゃんしか見ないもん、、』

「、、こんなに側におんのに不安になるわ、、(苦笑)」

私より章ちゃんの方が寂しいみたい(笑)

『待ってる。章ちゃんが帰ってくる時は迎えに行くから、、』

「無理やわ、、頑張れん、、」

『お正月は、お買い物行ってたくさん買って貰うから、頑張って稼いできてね！』

「、、わかった(笑)」

ニューヨーク行くのが不安だって、言ってる時点でプレゼン勝つ前提だもん。

きっと、、ううん、絶対寂しくて死にそうになっちゃうけど、私も頑張るね、って意味を込めて章ちゃんにキスした。