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第十八話 ページ21

す、とシーツの気持ちのいい感触に包まれながら横を見ると、

確かに隣に赤いボタンのようなものが設置されている。


ナースコールみたいなもんかな…



sp「君、あれから二週間寝てたんだよ。
  記憶ある?」

『二週間…………………………?!』

がばっと思わず起きてしまう。

…もうまく力が入らず、バランスを崩し手すりに頭をぶつけそうになる。


あ、やべ。

俺今病人なんだわ、と一気に覚醒した頭でいろいろ考えていると

数秒経っても衝撃が来ない。


『……?』

誰かに支えられたような気がして、後ろを覗くとそこには金髪で鼻筋の通った

青い瞳と目が合った。


?「っぶな…何してんねん」

『え…あ、すいませ…ゴホッゴホッ』


ひゅ、とのどが鳴る。

ゆっくり枕元に持って行ってくれた彼の手が止まり、

俺は何が何だかわからなくてそのままぷつりと意識を飛ばした。


また、電子音で目が覚める。

ふ、と瞼を開くと外はもう真っ暗であれから数時間経っているようだった。

せっかく起きたのに急に動いたりするから飛んじゃったのか…

病人動かすなとかいうもんな…あちゃー…


あたりを見回しても、紙面の「神」さんも金髪のイケメンも周りにいない。

少しすると、からからから、と病室のドアが開いて見慣れた顔の青年が部屋に入ってきた。


『ろ、ぼろ、っさん』

あれ…なんかうまく声でないな…まぁ二週間も寝てたからなのか?

rbr「!あんさん起きたんか!待ってな、いましんぺい呼ぶから」

『……』

また咳が出そうだったのでとりあえずロボロさんを見つめておく。

ロボロさんは耳に手を当てて何やらぼそぼそと話した後、もう大丈夫やでと声をかけてくれた。


こうして明るい部屋の中で見ると、

ロボロさんは牢屋の中にいた時のような薄暗いマントは来ておらず、きれいな

オレンジ色の和服全体像が見える。

見た目からして小柄だが、その手つきやシルエットから多分鍛えてる人なんだろう。

国がお迎えに来る人だもんな…この人も軍人さんなんだ。


rbr「あんさん二週間も寝てたんやで」

『二週、かん』

rbr「そう。体調はどうや?頭痛いとか吐気とか」

『……よく、わからない、です』


体がぼけーっと(?)している感じだ。寝ている最中にぶっ叩かれて起こされて

大声で怒鳴られてる時のような理解力のなさといったらわかるだろうか()


rbr「まだ本調子じゃなさそうやな。
  まぁ起きたばっかやし当然か。ゆっくり回復するまで寝とき」

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Masatoサブ@3(プロフ) - シンジンさん» ありがとうございます!亀更新&また垢消えた泣ですが頑張ります! (2023年1月6日 9時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
シンジン - めっちゃ面白いです!!!!応援してます (2023年1月4日 20時) (レス) @page47 id: 46a033504b (このIDを非表示/違反報告)
優斗 - こあさん» ありがとうございます…うぉおぉぉおおやさっささっさっすぃいいぃぃい(深夜テンション (2022年12月18日 0時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ストーリー性が面白いから見てますね! (ハート押しときます!) (2022年12月18日 0時) (レス) @page46 id: b820e4a724 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - 君でしたねこれは失礼(( (2022年12月4日 17時) (レス) id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優斗_1128 | 作成日時:2022年9月24日 8時

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