【3年A組】過去から現在,そして未来へ【男主】

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『 はよー 』

涼音「 おはよ〜う! 」


諏訪軍団の策略で無理矢理登校させられた俺.
いったい俺が諏訪軍団に何をしたんだ….
別に諏訪本人や小宮山に泣かしたわけじゃないし.
俺がすずを泣かせるなんて地球が反対に回っても有り得ない.


唯月「 やっときた. ねぇ話があるんだけど 」

『 俺何かした!? 』

愛華「 寧ろ何かやったの? 」

『 記憶にねーから困ってんの 』


自席に着くと机の前に諏訪が腕を組んで立って小宮山が背後に立ち俺の髪を弄り出す.
まぁ香帆はまだ来てないみたいだしちょっとくらいならいいか.


諏訪「 今度の雑誌の撮影 」

『 おー,頑張ってんもんな,諏訪 』

諏訪「 ……そうじゃなくて. 彼氏役で一緒に撮影してほしいんだけど 」

『 ………は? 』


吃驚して俺の周りの時間が止まった気がする.
その間にも小宮山は気にせずに俺の髪を結っている.
後ろの扉がどうとか騒いでるケド俺はそれどころじゃない.


『 えっと…… 』

唯月「 考えといてよ 」

愛華「 できたー♪ Aくん今日もバッチリ三つ編みしといたよー?って聞いてる? 」

唯月「 ほっとこ 」

愛華「 ちょ,唯月……ったく…,じゃーねAくん 」


いや…いやいや!?
なんで俺が諏訪の彼氏役!?
こんなの香帆に知られたら殺られる…ｯ!


『 おい! 諏w 「 おはよう 」…おはよ,香帆. あれ? 教室来るまでに暴れてきた? 』

香帆「 はぁ? 暴れてないけど? 」

『 制服に埃ついてんぞ〜. せっかくの可愛い顔なのに制服が汚れてちゃダメだろ 』


香帆のスカートに付いてる埃を払って彼女を膝の上に乗せる.
膝は香帆専用らしい(本人曰く)
以前すずにそう語っていた.


香帆「 なんで皆後ろのドアにいるの 」

『 壊れてんじゃね 』

香帆「 ふぅーん…あっ,ねぇねぇ! 卒業旅行何処行く? 」

『 そーだなぁ…香帆が行きたいとこ 』


なにそれーって笑いながらスマホを操作して海外や国内のいい所を真剣に探している彼女を見ていて飽きない.
でも全部を香帆に考えさせるわけにもいかないから一緒に意見を出し合っていると柊が教室に入ってきて仕方なく席に戻る香帆.
まぁとは言っても俺の前の席だからすぐ椅子を引いてコッチを見ながら再度スマホを触る.


柊「 あれ? 甲斐君達は? A何か知ってる? 」

『 しらねー. どうせ遅刻だろ 』


つーかなんで俺に聞くの?


▲▼


席は魚住さんのところ。
魚住さんが柳本君の場所で柳本君は金沢さんの場所。金沢さんはその後ろ。

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