60話-あんずside- ページ32
目の前の女の子は私と同い歳だった.
夢ノ咲学院の普通科に通っている1人の恋する女の子.
彼女は泣きながら事情を説明してくれた.
「 どうせ! どうせ叶わない恋だったから! だからそれなら,私の好きな人と幸せになってほしかったんだもん! 噂でも流してたらノリでつき合うかもしれないって…! 」
叶わない恋,か.
いやいや,なんで影片君,そんな目で私を見るの?
多分君が思ってることは間違ってないけども.
「 ノリでつき合ったところで…Aちゃんと朔間君は幸せになれないよ 」
「 はぁ!? アンタに何がわかるわけ!? 幸せになるかもしれないでしょ!? 」
「 ならないよ! 」
Aちゃんの心にはまだ,巴日和がいる.
なんで分かるのか?って?
分かるよ,私だってAちゃんが好きだもん.
貴女よりずっと傍で見てきたんだから.
真緒「 あんず…お前… 」
「 私だってAちゃんが好き,大好き. だから貴女の�犢�せになってほしい�瓩辰撞せ�ちは痛い程わかる. でも────私の大好きな彼女を傷つける行動だけは許せない 」
Aちゃんは私の光だ.
私が皆を傷つけた時,叱ってくれて,助けてくれた,大事な人.
だから今度は私が助けるんだ.
「 もう泣いてばっかの私じゃない 」
彼女の後ろに隠れている私じゃない.
ちゃんと横に立てる存在になるんだ.
堂々と,夢ノ咲を支えたプロデューサーって言えるようになるように.
「 ちゃんとAちゃんと朔間君に謝って 」
「 っ…分かったような口を…っ!! 」
思わずギュッと目を瞑った.
衣更君を押し退けた音がする.
叩かれるっ…!
「 ……? 」
いつまで経っても叩かれた特有の音も感じもせずに片目だけを薄らと開けた.
開けた途端に叩かれるとか有りそうだし.
けれどそこには私の思わぬ人物がいて.
「 …A,ちゃん… 」
『 ……普通科2年A組 絢瀬絵里 普通科に在籍してるけど将来はピアニスト 』
真緒「 え 」
『 貴女の手は…人を傷つけるためにあるんじゃない. この手でピアノを奏で人を幸せにする為にあるんじゃないのか? 』
「 な…で…ゆめ,知って… 」
『 ……勿論知ってる. 幼稚園から一緒なんだから 』
真緒「 えぇ!? 」
この人と,幼稚園から一緒って…何事…!?
▲▼
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紅蓮華 - 落ち決まってなかったらアンケートで名前上がった全員書けば良いんじゃないですか？これからも頑張ってください！ (2020年3月19日 14時) (
レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» ありがとうございます! そう言っていただき光栄です! (2019年4月28日 9時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - ひかえめにいって好きです！がんばってください！ (2019年4月27日 19時) (レス) id: e4352aec9e (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - 夜月さん» ハラショーさんで合ってますよwww めちゃくちゃ好きでお名前と容姿をお借りしました(土下座) (2019年2月11日 21時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 最後急にえりちが好きです。とか言い出したから「あれ?どっか飛ばしたかな?」と思って再度読み返したら綾瀬絵里って出てきたから、「え?えりち？金髪青眼のハラショーさん??」ってビックリしました。え?合ってる？ (2019年2月9日 2時) (レス) id: 4a6cf1e43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろーずまりー | 作成日時：2018年1月23日 5時
