かっちゃんが今日も彼女を溺愛な話６【ヒロアカ】

今日も８ ページ9

瀬呂君の華麗なツッコミが入る



平然としているAちゃんにあれ…僕らが間違えたのかな…とさえ思えてくる



あれ、おかしいな…ここかっちゃんの部屋じゃなかったっけ…



「なんだうっせぇなクソモブが…」



部屋割り表とドアから出てきた人物を見比べていると、Aちゃんの後ろからダルそうに頭を掻きながらかっちゃんが出てきた



「ほら!!!絶対やると思った!!!寮になんかしたらコイツらやりたい放題って!!!知ってた俺!!!」




「だってもう同じ階の廊下挟んでるとはいえ向かい側って所に学校側の配慮が感じられるよね…」





「確かに…！」




あーーー！やると思った!!!と嘆く上鳴君と冷静に分析を始めた耳郎さんと葉隠さん




まぁ…今更何も驚かないけどね…




「Aちゃんおらんと思ってたらここにいたん！今部屋王決めるために皆の部屋回ってるんやけど爆豪君の部屋はどんな感じ？」




「あ、そうなんだ、入る？」




「勝手に入れてんじゃねぇ!!!」




ぐいっとAちゃんの灰色のトレーナーを引っ張ったかっちゃん




あ、Aちゃんそのトレーナー可愛いね、じゃなくて、




「Aちゃんの部屋も見せてよー！」




この後女子部屋も回るんだよーー！！とぴょんぴょん跳ねる葉隠さん




「えー…別になんも面白い物なんてないよ…？」



「ええやーんみせてよー！」




「えぇ〜〜...」




面倒なのか思いっきり眉間に皺を寄せたAちゃん




ええやーん！！と麗日さんがグイグイと引っ張るとどこからか甘い匂いがしてきた




「あ、俺部屋でシフォンケーキ焼いてるんだった！」




「シフォンケーキ？？？」




Aちゃんが食いついた




「あ、Aちゃん、部屋見してくれたら砂糖君がシフォンケーキ食べさせてくれるって」




「うん、行く」




シフォンケーキに釣られたのかふらふら〜っとかっちゃんの部屋を出るAちゃん




「おい！！どこ行くんだよ！！」




「どこって...シフォンケーキだよ...」




「俺も行くわ！！！」




簡単に釣られたAちゃんに更に釣られたかっちゃん




甘い物が絡むと子供みたいになる幼馴染に頬が緩んだ。

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