生まれ変わったらクズでした……４

今後の鍵 ページ18

珠世
「一つ、妹さんの血を調べさせて欲しい
二つ、できる限り鬼舞辻の血が濃い鬼からも
血液を採取して来て欲しい
ねずこさんは今、極めて稀で特殊な状態です
二年間眠り続けたとのお話でしたが恐らくは
この際に体が変化しています」

二年間か……あっという間だったなぁ

主に善逸のせいで

珠世
「通常それ程、長い間に人の血肉や獣の肉を
口にできなければまず間違いなく凶暴化します
しかし驚くべきことにねずこさんには
その症状が無い、この奇跡は今後の鍵と
なるでしょう」

…！

獪岳(A)
「……ねずこ、その言いにくいが
なんで急に膝に飛びついて来るんだ」

ねずこ
「むーーー！」

可愛い…

獪岳(A)
「……膝枕して欲しいのか？」

なんて…あるわけ無いだろうけど

ねずこ
「むぅ！」

笑顔で頷くねずこ、可愛い……って！

え？マジで膝枕所望してたの？

獪岳(A)
「……しょうがないな
ほら、良いぞ来い」

ねずこ
「む♪」

炭治郎side

………ねずこ、兄ちゃんは少し羨ましいぞ

俺も獪岳兄ちゃんに構って欲し…

珠世
「炭治郎さん？」

炭治郎
「えっ、あ、はい！すみません」

聞いてなかった

珠世
「……いえ、私も少し羨ましいですよ」

炭治郎
「え？」

珠世さん？寂しそうな匂いがする

珠世
「鬼だと分かっていてもあんな風に
接してくれるのは今ではあの子ぐらいですもの」

愈史郎
「……珠世様、アレはただのバカで」

珠世
「愈史郎？今、なんと言いましたか？」

炭治郎
「聞き捨てなりませんね？愈史郎さん」

愈史郎
「……いえ、別に何も言っておりません珠世様
獪岳！俺も構え！今すぐにだ」

あ、逃げた！

獪岳(A)side

獪岳(A)
「はぁ！？な、なんだ？どうした？
おい！いきなり引っ付いてきて本当にどうした？
おいって！」

ねずこ
「むー？」

愈史郎
「……お前のせいで珠世様に睨まれたぞ
責任をとれ今すぐに」

獪岳(A)
「は？？意味分かんねぇんだけど
叱られたんならお前がなんかやらかしたんだろ？
俺は関係ない」

愈史郎
「……責任をとれ、とれよぉ」

…！え？なんで泣く？

え、ちょっと待ってマジで取り敢えず待って

獪岳(A)
「…愈史郎」

愈史郎
「…やっと、責任をとる気になって」

獪岳(A)
「自業自得だろ？」

愈史郎
「…！」

あ、しまった…つい、この口が

ヤバい愈史郎が涙目に

ねずこ
「むーー」

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ねずこが愈史郎の頭を撫でた

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