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対処法122 ページ31

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『そうだヒカリ!?』


思わず勢いよく上体を起こした。普段の私の貧弱な腹筋じゃ有り得ない動きで飛び起きた。すごい。今の私なら上体おこし毎分60回くらいいけそう。サイヤ人かな??


ちがうそうじゃない。

慌てて部屋を見渡す。香ばしい匂いの源は、仕切り戸のむこうのキッチンから漂ってきていた。

コンロの前に立っていたその人が、小窓から差し込む白い朝日を背負ってふりかえる。


「あ、おはよう。 もうちょっとしたら起こそうと思ってたんだ」

『』

「? おーい」


紺色のエプロンをつけたスコッチ(高校生ver.)がフライパンを持って立っていた。


いや新妻か?????


脳みその神経がぶっつんときれる音がした。全国のオタクが一度は夢見る「推しからのおはようで目覚める」が叶っちまったよ。おいおいおい死んだわワタシ。

しかもエプロンって何?? 私そんなに徳積んだっけ??? 前世の私お釈迦様だったりすんの???


「どうしたんだ? まだ頭が痛むか?」


スコッチはベッドの上で鯉みたく口をあけしめしてる私の前に片膝をつくと、眉尻をちょいと下げて笑みを作った

あまりにも目映い。胸がウワーッッッ、となって、私はえへへと気持ち悪い笑みを浮かべる。えへへって何だよえへへって。寝惚けてるからってキツすぎるだろ。


『ごめんなさい。朝弱くって』

「そっか」


スコッチは眉の間を広げると、緩く唇をたわませた。何故こんな素晴らしい作画を私はタダでみてるンだろう? 凄まじく背徳的だ。私罪人じゃん。

 
「余計なお世話かもしれないけど、朝ご飯作ってみたんだ。顔、洗ってこられる?」

『はい……』

「そか。よかった」

『ウン……………』

スコッチはベッドのヘリに手をつくと立ち上がり、後ろ手でエプロンの紐を解きながらダイニングの方へと消えていった。

『………』

私は肩のしっかりしたその後ろ姿を見ながら、ヒクッと口のはしを痙攣させた。


『え………私今日からあの顔面国宝と同居すんの? むりくない??』


ほら後先考えないからこゆことになる〜〜

枕に拳を叩きつけた。羽がちょっとはみ出てひらひらと回る。


昨日寝る前にドンキに行ってフルフェイスのお面か何かを買っておくべきだった。このままでは無料であの国宝が晒され放題てある。

タイムマシンが欲しいなぁとAは思った。無論昨晩推しの前で寝落ちた自分をタコ殴りにしにいくためである。人間がタイムマシンに憧れるのなんて、9割方過去の失態を止めたいからなのだから。

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レモン - めちゃおもろいです!!夢主ちゃんの性格大好きです!更新楽しみにしてますっ! (12月12日 10時) (レス) @page43 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月14日 20時) (レス) @page43 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - イヤァァァァアオワッタ好きですで (9月18日 15時) (レス) @page43 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
猫目 - すごく好きです (7月15日 14時) (レス) @page43 id: 5daa8eb0a9 (このIDを非表示/違反報告)
- 真咲さんカッコイイ❗更新頑張って下さい!😆 (7月5日 23時) (レス) @page42 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんず | 作成日時:2019年12月28日 20時

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