対処法104 ページ13
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まだストーカーを怖がってる様な不甲斐ない大人でごめんね‥‥
いやでもこれ以上すきになっちゃったらどうするんだよ。最近ようやく少し慣れて来たのにコナン君と話すたび気絶するようになっちゃうぞ
‥‥いやでもコナン君は敬愛を捧げるべき先生の生み出した主人公‥‥その尊みはとどまることを知らず‥‥つまり際限なく好きになるのは自然の摂理では‥‥‥? 一万と二千年前から決まっていた事では‥‥?
つまり何も問題ないな
当然の結論に帰結した私は深く頷いた。何も問題ないな。ありがとう先生。ありがとう世界
再び感謝を捧げた私は、キッドがくれた白の上掛けがずり落ちそうになっている事に気がついた。まずい。汚してしまう。そう思って直そうと指をかけて‥‥‥
『‥‥ヒエッ』
もっととんでもない事に気がついた
『コ、ここここ、コナン君』
「ん? なぁに? Aお姉さん」
『こ、これ‥‥』
「‥‥‥!?」
上掛けの方に持っていこうとした手
その指に、大粒の涙の様な深い青色の宝石が、静かな輝きを放っていた
降り注ぐ月光の光を乱反射させ、まばゆい光を私の手に散りばめているその宝石に言葉を失う。そうだ、これは、今朝のニュースでやっていた
『予告状来てた指輪だ‥‥‥』
「あの野郎‥‥」
いつの間にはめられたんだ。全く気付かんかった
これは「お返しします♡」ということだろうか。パンドラじゃなかったんだな
キッドに直々にはめられたという事実と、果たしてこの指輪が何万円するのかという事を考え、私はふらりと目眩をおこしかけた。ゆ、諭吉何人とお友達になれば買えるんでしょうか‥‥
発覚。私、貧乏性
あばばばばば、とパニクっていると、コナン君はにっこりと微笑んだ。そこに僅かに見え隠れする炎の様な色に、私は思った。コナン君、何か怒ってません?
「取りあえず、中森警部よぶね」
あ、これ怒ってますね
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__
『‥‥うぅ、やっぱり痛い‥‥‥』
翌日。私は普通に出勤していた
昨日の今日で何をやってるんだお前はって? いや仕方なかったんだって
昨日はもう大変だった。ストーカーについての事情聴取も含めて、キッドの事も散々に聞かれた
初の生中森警部はすごかった。はちゃめちゃにじーんと来ている私に対して機関銃の様にキッドについて聞いてきた。サイン頼む隙も無かった
本当はあんなことあった翌日だし休もうかと思ったんだけど、無理でした。だってプレゼン近かったんだもん!
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レモン - めちゃおもろいです!!夢主ちゃんの性格大好きです!更新楽しみにしてますっ! (12月12日 10時) (レス) @page43 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月14日 20時) (レス) @page43 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - イヤァァァァアオワッタ好きですで (9月18日 15時) (レス) @page43 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
猫目 - すごく好きです (7月15日 14時) (レス) @page43 id: 5daa8eb0a9 (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 真咲さんカッコイイ❗更新頑張って下さい!😆 (7月5日 23時) (レス) @page42 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんず | 作成日時:2019年12月28日 20時