【ツイステ】うざ【男主】

だ。 ページ6

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「あれ、もしかして、貴方がAさん？」

『えっ』




何故海老がここに居るんだ。
思わず驚いて肩が大きく上がった。

昨日あの映画館の帰りに雨が降って俺は見事に風邪を引いた。だから保健室に来たのにまさか海老がいるなんて。

あ、そういえばあのウツボ、海老が錬金術で失敗したやら言ってたな。うっわ最悪。海老のベットの隣とか休めない。




「いつもフロイド先輩から話を聞いていて」

『あ、そうですか。何？嫌味とか悪口とか言われていた？』

「いえいえ！寧ろAさんってちょくちょく名前で呼ばれていたからきっと仲の良い人なんだなって思ってずっと話してみたかったんです！」




うわぁ、こりゃ本当にただの良い子だぞ。

苦手だ。純粋で穢れを知らない女相手に俺はひねくれられない。自分の持っていない綺麗な心に圧倒されて何も言えないのだ。

最悪。もっと性格悪いやつだったら意地悪言ってやれたけど、やっぱり俺海老嫌い。




「あ、自分はよく監督生って呼ばれます」

『うん知ってる。フロイドくんからよく聞くし』

「え、因みに自分はなんて話されてます？」

『かわいー兎ちゃんって話してたよ。いつも惚気話聞かされるし。俺は独身だから羨ましいわ』

「そ、そんなことないですよ！」




別に俺は監督生みたいな恋人がいていいね、と言ったわけじゃない。俺は彼と付き合えるお前が羨ましい。

あー、うざい。顔を赤くするこいつも幸せそうなこいつも大嫌い。熱が悪化するわ。早く黙って寝かせろ。




「小エビちゃん、大丈夫？痛くない？」




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