脱蛙化現象契約【岩田剛典】

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岩田(気持ちわりぃ)

















我ながら気持ち悪いほどのピュアさに胸焼けしながら



絶対に逃したくない

と、強く思う男の本能





未だかつて

こんなに欲に支配されることはあっただろうか


















桜｢もう片寄君と付き合えるように頑張れば？｣


『ははっ、それは無理ゲー



仮に好きになって貰ったとしても

好意を向けられると冷めちゃうんだよね』




















蛙化現象？

人に興味がない？



理解しずらい単語がつらつらと並べられるけど





･･･なんだよそれ。

俄然やる気しか湧かねーんだけど



















岩田｢ねぇカツキさんここってナンパあり？｣


店長｢無理強いしなかったらね｣


岩田｢ふはっ、りょーかい｣


















自分に勢いをつける為にかけた声は

快く了承を貰えたので




最後にもう一杯飲み干して


立ち上げた足は迷いなく彼女の方へと進む


















『あれ、戻るの早いね』



















背後にいる人物を友達だと勘違いして

声をかけるその姿すら可愛らしい


















『･･･さくら？』


















振り返った瞬間

近くで見えた顔に更に興味が疼いて



















『･･･岩、ちゃん』






岩田(俺のこと知っててくれた)


















こんなことで嬉しくなるなんて


やっぱり今日の俺はどうかしてる




それでも今湧いてるのは

間違いなく君への好意だと断言する







だからさ･･････、



























岩田｢蛙化現象俺と治してみない？｣























俺を選んでよ。

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