HIGH &LOW THE WORST

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琴子｢かっこいいね楓士雄くん
え、てことはさ付き合ってるの？｣

｢付き合ってないよ｣

琴子｢え、ふったの？｣

｢返事してない｣

琴子｢なんで!?｣

｢…司｣

琴子｢Aって司くんが好きだったの？
ずっと楓士雄くんだと思ってた
そりゃ司くんがAのこと好きだったのは
知ってたけど｣

｢え？｣

琴子｢司くんと付き合ってるんだよね？｣

｢何故そうなる？｣

琴子｢え、違うの？｣

｢好きとかわかんないよ
楓士雄も司も大事
楓士雄はいつも守ってくれた
司はいつも辛い時何も言わずに傍にいてくれた
どっちか選べなんて無理｣

琴子｢心の中はそうでもないんじゃない？｣

｢1人を捨てて1人と付き合うくらいなら
2人とも友達のままでいい｣

琴子｢欲張りなんだね｣

｢うん
いつか天罰くらいそうなくらいに｣

琴子｢もうくらってんじゃない？天罰｣

｢え？｣

琴子｢鬼邪高辞める宣言
それにその顔が物語ってる｣

｢琴子には隠し事出来ないね｣

琴子｢当たり前でしょ｣

｢私さ知ってのとおり鬼邪高生
楓士雄と司と3人で入学したの
でも、訳あって楓士雄は2週間で転校
今どこにいるのかもわかんないし
電話しても出てくれないの｣

琴子｢いわゆる音信不通ってわけか
Aが芝さんにしてたこと
そのまま返ってきたね｣

｢うん
楓士雄がいなくなってから司が
元気なくなっていって心から笑わなくなった
そんな司にかける言葉がなくて
本心なんか言えなくてずっと司が欲しいであろう
言葉を探してかけてきた
でも、司は多分気づいてる
私の気持ち｣

琴子｢わざと気付かないふりをしてるってこと？｣

｢司、多分ね楓士雄の居場所知ってるんだ｣

琴子｢だとしてなんでAに教えないの？｣

｢楓士雄に口止めされてるか
楓士雄の元に行かせたくないか
私は司を置いて楓士雄のとこには行かないのにね
…楓士雄がいなくても頭目指して欲しかった
てっぺんからの景色見せて欲しかった｣

琴子｢楓士雄くんのこと吹っ切れてないってこと？｣

芝｢純子さんどう思いますか？｣

純子｢待ってやるのも大事だ
男はな女に待ってて欲しいんだよ
気持ちの整理がつくまで｣

｢だといいんですけどね｣

チハル｢あれ？琴子ちゃんテッツ来てない？｣

琴子｢来てないですよ｣

チハル｢誰この可愛い子｣

｢帰ります｣

芝｢え、お前のせいだぞ!!｣

チハル｢え、俺のせい？｣

琴子｢え、でも｣

｢帰んなかったら兄ちゃん心配するから
また来るね｣

琴子｢うん｣

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