ナ ページ10
憲剛side
＊＊＊
＿＿ｶﾞﾗﾗッ
｢A‼｣
息が切れながら俺はAの病室の扉を開ける
Aのベットの周りには勘ちゃんやAの母さんがいた
｢憲剛君･･･｣
Aの母さんは涙目だった
勘ちゃんも今も泣きそうな顔をしている
まさかもうAは＿＿＿＿
｢･･･Aは?｣
｢･･･意識を失ってるだけッスよ｣
さっき意識を失ったらしいッスと勘ちゃんから聞いて安堵から足から崩れた
｢だけどもう永くはないらしいッス･･･｣
｢え？｣
俺は勘ちゃんの顔を見上げる
そうするとAの母さんがハンカチを目に当てて言う
｢Aはね･･･今日は山場らしいの
今日意識が戻らなかったらもうAは･･･｣
｢うそ･･･だろ？｣
鈍器で叩かれるような衝撃が頭を襲った
Aの母さんはごめんなさい｡と言って病室から出る
｢勘ちゃん下がってくれ･･･｣
俺はどうにか立ち上がってAの所に行く
｢あの技をやるつもりッスか？｣
勘ちゃんの問いに俺はただ頷くとふところから
霊符を取り出そうとする
｢手を離してくれよ･･･勘ちゃん｣
｢無理ッスよ。
その技はまだ完全には完成してないッス｡
それにAがその技に耐えられるかも分かんないッスよ‼｣
｢じゃあ他にどんな方法があるんだよ⁉｣
俺は病室で叫び勘ちゃんの手を振り払った
勘ちゃんは目を見開いていた
｢あの技しかAを助けれないじゃねぇか!?
今それをしなかったらアイツは･･･｣
俺は言葉が続かないで下をむく
胸の中から溢れる感情を押さえ付けるので精一杯だった
｢･･･今,僕達に出来るのはAがこの局面を乗り越えることを信じることじゃないんスか？｣
｢僕は信じてるッスよ
Aがこの局面を乗り越えれるって‼
だってあのAッスよ。
やるときはやれる子ッスから｣
俺が顔を見上げると勘ちゃんは機械に繋がれたAを見ていた
｢だから信じて待ってあげようじゃないッスか｡
Aのこと･･･｣
｢･･･そうだな｣
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いおらん(プロフ) - まりさん» わぁ,ありがとうございます｡はい,時間が出来ればまたこんな感じの短編を書かせていただきます｡ (2019年3月28日 16時) (
レス) id: 5c7aed6e66 (このIDを非表示/違反報告)
まり - とても良い話でした！また、こんな感じの話(短編)を書いていただけないでしょうか？ (2019年3月28日 0時) (レス) id: d65706e307 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いおらん | 作成日時：2019年3月22日 1時
