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1.入学手続き【フウ】 ページ1

とある日の昼下がり。
マギア寮にて彩月と茶会を開いていると、ふと思い出したかのように問われる。


彩月「そういえば、どうやって私たちを特待生として入学させたんですか?」

フウ『あ〜、そういえば話してなかったね。
いや〜、入学手続きするのも大変だったんだよ?あの鴉がなかなか承諾してくれなくてね……』


せっかくだし、ここで回想に入るとしよう。
あれは君たちが此処に来る1ヶ月ほど前のこと。


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クロウリー「貴方から茶会に誘われたのなんていつぶりでしょうねぇ?」

フウ『2,3年ぶりくらいかな?最近はお互いに忙しかったしね。』

クロウリー「そんなこと言って、どうせ貴方はだらだらと過ごしていただけでしょう?」

フウ『失礼だなぁ。鴉くんは僕のことなんだと思ってるのさ。』

クロウリー「いい加減名前で呼んでくれません?」


さっきから疑問符ばかりだなぁ、この鴉は。
……なんで名前で呼ばないのか?だって彼奴『鴉』だろ?
え、まさか鴉じゃない?もしかして『ブラックバード』だったりする?だとしたら御免よ。


フウ『いやぁ、てっきり鴉だと思ってたけどブラックバードだったかぁ……』

クロウリー「いや、鴉ですけどね?名前を呼べと言っているんですよ。」

フウ『え、じゃあ『鴉くん』でいいじゃん。この呼び方のどこに不満があると言うのさ。』

クロウリー「……はぁ、もういいですよ。
それで用件はなんですか?貴方のことですし、また面倒ごとなんでしょう?」

フウ『僕が毎回トラブル持ち込んでるみたいに言わないでくれない?』


確かに僕の頼みごとは面倒ごとも多いけどさ……そんな言い方は酷くない?
僕は悲しいよ……しくしく。あ、ちょっと待って、引かないで!?
今回はそんなに面倒じゃない………はず(確信はない)


フウ『で、用件はだね……クロウリー君、新しく優秀な生徒を入学させたくない?』

クロウリー「……というと?」

フウ『簡潔に言うと……これから連れてくる12人を特待生として入学させておくれ!』

クロウリー「は?」

Pars→



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作者名:黒狂−くろくる− | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krcl9696/  
作成日時:2020年5月31日 14時

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