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第43話 境界線の先
濱田side
村上「安田先生とストール見つけたで!」
濱田「さすがやね、信ちゃん。ちょうど俺も町を出られる手掛かりを見つけたから、境界線で待ち合わせよう｡」
目の前で、マルコが置いてった水晶がさりげなく光る
その光は地図を描き、とある場所を示しとった｡
やっと、息子に会える｡
◇
村上「崇裕｡」
濱田「宝探しお疲れ様｡」
村上「見つけられたのは、智洋くんのおかげ｡はい、ストール｡」
信ちゃんから大切なストールを貰い、
俺はあの日のポーションを垂らした｡
濱田「こうすれば、境界線の外に出ても記憶を無くさへん｡」
村上「行ってらっしゃい。お土産買ってきてな｡」
濱田「ﾊﾊｯ｡わかっとるよ｡」
そう、俺が境界線の外へ足を踏み入れた時やった｡
ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ!!
村上「ひゃっ!」
どこからともなく鳴り響く銃声｡
濱田「なんや!?」
辺りを見渡すと…
濱田「は！ケンティー!?」
中島「お返しだよ｡ルンペルシュテルツキン｡」
ﾄﾝ
村上「わ!」
濱田「信ちゃん!!」
突然現れたケンティーに背中を押された信ちゃん｡
バランスを崩して倒れたのは…
村上「……あんた誰や?」
境界線の外やった｡
◇
濱田「信ちゃん…」
運ばれた町立病院の病室ですやすや眠る信ちゃん｡
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
重岡「村上さん!?」
智洋「全部忘れてもうたの？死なへんよね?」
ストール探しに協力してくれた二人も駆けつけた｡
安田「医学ではなんとも……」
さっそく職場復帰した安田先生もお手上げやった｡
濱田「重岡くん、あの日の貸しを返して貰えんやろか?」
重岡「貸し?」
濱田「竜を倒した時の貸しや｡」
重岡「お前、そんな前のこと覚えとったんか?」
やれやれと、俺を向く｡
重岡「何が望みや?」
濱田「重岡くんは、元々大阪に住んどったよな?」
重岡「お、おん｡」
濱田「息子がおるかもしれん｡付いてきて貰えんか?智洋くんも一緒に｡俺は魔法で境界線を越えられるようになったが、外のことは全くわからん｡２人は魔法無しで境界線を越えられるやろ?」
智洋「３人で大阪行くの？大冒険やな!」
濱田「一人で行くつもりやったけど、ケンティーがどこかにおると思ったらビビってもうてな｡」
俺は信ちゃん宛に手紙を書き、病室を後にした｡
濱田「…魔法が無い町でこいつを持っとっても意味が無い。」
魔法のために隠し持っていた闇の短剣を時計台の針に隠した｡
翌日、大阪へ向けた男３人旅が始まった｡
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます！グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました！ (2021年10月31日 3時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です！巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年9月17日 13時
