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#2-35 ページ36

第35話 ポータル

中間side

ゴゴゴゴ

藤井「なんや?地鳴りか?」
濱田「…いや、ポータルが開いた。。」
智洋「異世界の入り口やんな!!しげ達が帰ってくる!」

そうか。
魔法の豆、復活したんや。

藤井「智洋、焦んな。マルコ妃かもしれへん。」
濱田「ポータルは、裏山の井戸や。」
藤井「行こう。」

母上の名前を聞いただけで目眩がしてきた。

智洋「パパ?…俺がおるからな。」

智洋は両手でぎゅっと、俺の手を包み込んだ。
母上に叱られて、独りで泣いていた時、
叔父上はいつも、こうやって慰めてくれたな。

村上「…光っとる。」

井戸は不気味な光を放っとった。

濱田「来るぞ!」

「「うわああぁぁぁ」」


あ。
この声………

ドサッ
ドサッ

重岡「のんちゃん!のんちゃんおるか!?」
小瀧「しげー!ここや!」

二人はストーリーブルックに帰ってきた。

智洋「しげ!先生!」
重岡「智洋!!」
小瀧「神山くん!」

繋がれとった智洋の手はいとも簡単に離れて、
重岡たちの元へ駆け寄る。

ゴゴゴゴ

二人が出てきたのに、地鳴りは終わらない。
まさか…

中間「えい!」

ボォオオオオ

咄嗟に手を伸ばすと井戸は炎に包まれた。

重岡「中間さん、ありがと。」
中間「え?いや…」
小瀧「マルコ妃とフックが後を追っててん。封じてくれて助かった。」
濱田「フック……ケンティーってやつか?」
小瀧「そいつ!右手、相当恨んどったで。」
重岡「そういや、中間のおかんのマルコって、アイツほんま何なん?」
中間「……ハートの女王。アイツはかなり危険や。」
小瀧「やけど、実の母親やんか。」

白雪姫の一言多さには、毎回心底腹が立つ。


パシン!!!


小瀧「痛っ。」

沸点に達した怒りに身を任せて、手が出てもうた。

藤井「お前、叩くことないやろ!?」
中間「お前のせいやろが!お前が…アキトのことを母上にチクるから……」
小瀧「え?………それ………いや、だって………マルコ妃があの子には幸せになって欲しいからって…」


沈黙。
気まづい雰囲気を破ったのは重岡やった。


重岡「あ、あのそういやさ。俺、マルコの魔法で、心臓をえぐり取られそうになったんやけど、出来なかった。これって何が起きたんやろ?」
濱田「それは魔法や。」
重岡「は?」
濱田「潜在能力が眠っとるということ。マルコを跳ね除けるとは相当やね。」

なんやそれ……

中間「…俺帰るわ。」

急に、ここに居る自分が場違いに見えて、
その場を後にした。

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時

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