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#2-2 ページ3

第2話 命乞い

重岡side

呪いが解けて智洋は目を覚ました。
病室の外は、記憶を取り戻した人達が戸惑っていて騒がしかった。





智洋「なぁ、パパは?」
重岡「ん?町長?…帰ったんやないか?」
智洋「パパが危ない!すぐ行こう!」
重岡「おまっっ!生き返ったばっかやん!」






俺たちは、中間ん家に急いだ。






すると…







「女王!どういうことや!」
「ふざけんな!」
「ただじゃおかねぇぞ!出て来い!」






おとぎの森で女王から酷い扱いを受けていたのであろう人達が、家の前に押し掛けていた。







智洋「みんなやめて!俺のパパを虐めないで!!」






大勢の鋭い目が一気にこっちを向く。






「智洋くん、君は女王に殺されかけたんやろ?」
「庇う必要無いんやで?」








すると、家の扉が開いた。





中間「俺の事なら、煮るなり焼くなり好きにすればええやん。」






観念した様子の中間。







「連れて行こうぜ。」
智洋「だめーーーーー!!!!」






中間に抱き着いて離れない智洋。






智洋「俺も行く。何でもするから!パパを1人には出来ないよ。」
中間「智洋……」





目には涙を浮かべ訴える智洋。
ここまでされたら、心が動かない人なんて居ないわけで…







「智洋くんがそこまで言うなら…なぁ?」
「子供の前で残酷なことは出来ひんなぁ。」
「あぁ、参った参った。智洋くんの方が一枚上手やわ。」
「女王、命拾いしたな。」







智洋の命乞いのおかげで、次々と帰って行った。






中間「智洋…どこでそんな命乞い覚えたんや?」

智洋「ん?テレビでやっとった!ドラム缶にバブ入れてくださいって。」

中間「お前っ、夜中にコソコソしとると思ったら、しょうもない番組見とったのか!」

智洋「でも、役に立ったよ?」

中間「…………ありがとう。」






向こうには向こうの家族の在り方があって、
何だか気持ちは複雑やった。

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!グループらしさを出したくてハルカスを選んでみました! (2021年10月31日 3時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 更新お疲れ様です!巨人をあべのハルカスに例えるシゲが、センス抜群でめっちゃ面白かったです。これからも楽しみにしております!! (2021年9月28日 12時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月17日 13時

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