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第9話 ルンペルシュテルツキン 後編


マルコ「無理よ!この子は渡せないわ!」

『しゃあないな…3日猶予をやるわ。その間に俺の名前を当ててみな?ほな!』




そう言い残して妖精は消えてしまいました。
マルコは国中を調べましたが、妖精の名前がわからないまま2日が過ぎてしまいました。




マルコ「こうなったら、行動あるのみ!」




妃となったマルコでしたが、妖精の手掛かりを探すべく自ら夜の町に出ていきました。
すると、燃え盛る焚き火とその向こうから奇妙な歌が聞こえてきました。




『今日はパンを焼き、明日はビールを作った♪そしたら今度は妃の赤ん坊を戴くよ♪俺の名前はルンペルシュテルツキン♪』





声の主は、あの妖精でした。
次の日、マルコは問い詰めました。





マルコ「あなたの名前は、ルンペルシュテルツキンね!」




妖精ことルンペルシュテルツキンは、悪魔に聞いたのか!?と何度も喚き散らした末、煙と共に消えていきました。






智洋side

智洋「今でも名前を3回呼ぶと、ルンペルシュテルツキンが現れるという迷信が残っているそうな。…ホンマかいな。」




俺は興味本位で叫んでみた。




智洋「ルンペルシュテルツキン!ルンペルシュテルツキン!るんぺ…」

濱田「何してるん?智洋くん。」

智洋「あ!濱田さん!」

濱田「ルンペルシュテルツキンなんて、マイナーな童話知っとるんやね。」

智洋「おん!小瀧先生がくれたこの本には、いっぱいお話が入ってるんやで!」





俺は肌身離さず持ち歩いてる童話集を濱田さんに見せた。





濱田「でも、たまには勉強もしないと、淳太に怒られるで?」

智洋「はぁい。なぁ、濱田さん?重岡さんって大阪帰ってもうたん?」

濱田「車の調子が悪いみたいやで。大橋くんのお店にまだおるかもしれん。」

智洋「ホンマ?プリン買いに行ったら会えるかな?」

濱田「会えるかもな。」

智洋「ほんなら、行ってみる!バイバイ濱田さん!」






迷信は嘘やなかった。




濱田さんの正体は、ルンペルシュテルツキン。




やっぱりストーリーブルックとおとぎの森は繋がっている。

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります! (2021年9月10日 8時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です!これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月5日 22時

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