ワンス・アポン・ア・タイム〜おとぎの森は西の町〜

#42 ページ42

第42話 女王だけは一生好かん

正門side

あーーーーー




もーーーーー






正門「中間淳太、クソ喰らえ。」





大事な帽子達を乱雑に扱った挙句、
魔法のシルクハットも勝手に使いやがって。
しかも借りパクする勢いやんか。





正門「痛っ。」





血が上ると、ワンダーランドで負傷した首の古傷が疼く。
これからどんなに改心したって、俺は女王を一生好かんからな。




…もう我慢の限界や。
ひと泡吹かせてやる！！！


◇

正門「こんにちは。中間町長からのご依頼で伺ったのですが…」
大西「町長からですか？何時のお約束で…ｸﾞﾊｯ」







俺は、町立病院の隔離病棟に来て早々に、
門番の看護師を気絶させてやった。
鍵を盗めば、探していた病室はすぐそこ。






正門「ムラコさん！ムラコさんおりますよね？」

村上「…誰？」

正門「すぐにここから出てください。そして、角にある質屋の濱田崇裕を尋ねてください。」

村上「え？」

正門「それと、中間淳太に閉じ込められてたと必ず言ってください。」

村上「あ、はい。」

正門「急いで！時間が無い！」






これが俺なりの良心。



次、中間淳太に会ったなら、あの帽子でワンダーランドに閉じ込めてやる。

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