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#28 ページ28

第28話 好きにはさせない

中間side

隔離病棟を出ると、物静かなICUの前を通り過ぎた。



…あれ?




藤井流星はどこ行った!?
近くにいた看護師に声を掛ける。




中間「おい、藤原!そこの患者はどうした?」
藤原「意識を取り戻したので、一般病棟に入られましたよ?」





…嘘だろ?
植物人間やったやん。






中間「いつ!?」
藤原「昨日です。先週からボランティアの方が来られてて、声を掛け続けてもらったんです。」
中間「ボランティア?」
藤原「智洋くんの学校の小瀧先生です。」





小瀧望…あの野郎…



♪〜

LINEの通知が鳴る。

智洋今日はしげと小瀧先生ん家にお泊まりしてくるな!



智洋は最近、すっかり重岡さんに懐いてもうて、
家でも事ある毎にしげがどうしたとか話が尽きなくて、うんざりしとった。




そのうち呪いが解けたら、真実を知った智洋が軽蔑して俺の元から離れてまうんやないかって、恐怖が込み上げる。





中間「藤井流星の部屋は?」
藤原「え?」
中間「ええから!部屋番号はどこや!?」





これ以上、白雪姫たちの好きにはさせない。





コンコン






藤井「はい、どうぞ。」






相変わらず、警戒心ゼロやな。






中間「よぉ。」
藤井「!?女王陛下!」
中間「へぇ。お前も俺のことわかるんや。」
藤井「忘れるわけないやろ?お前が切りつけたんやからな。」





胸の刺し傷を俺に見せる。






藤井「エマはどこや?」

中間「それはこっちのセリフや。…でもな、帰ってきたで。白雪姫と同じく俺の呪いに掛かってな。」

藤井「どういう意味や?」

中間「会えばわかるで?…会えたらな。」







俺は藤井流星の鳩尾に一発拳を入れると、
その場で崩れ落ちた。





中間「大西おるか?ちょっと手伝って?」





ナースコールで大西を指名すると、やつはすぐに来た。





大西「町長!何やってんすか!?」

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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます!おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります! (2021年9月10日 8時) (レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です!これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るびぃ | 作成日時:2021年9月5日 22時

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