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第16話 良心と親心
重岡side
智洋「しげー！遅いー！」
ピノキオの衣装を身にまとった神ちゃんがホールの入り口で待ち構えていた。
安田「おお！ピノキオ姿、似合っとる！」
智洋「ホンマ？嬉しい！」
ピノキオとジミニークリケット。
神ちゃんにはせめて、善悪の区別がつくきちんとした大人になってほしい。
なんや俺、親みたいやな。
「お集まりの皆さーん！お楽しみ会のメインイベントを始めまぁす！」
若い男の看護師さんの司会で出し物が始まった。
看護師さんたちのハンドベルに、院内学級の子供たちによる合唱。
それに、外科の先生による手品。
神ちゃんと安田先生の出番は1番最後。
時間に余裕があるのか、神ちゃんは俺の隣に座って、
一人一人の配役を説明しだした。
智洋「司会やってた看護師の藤原くんはブルーフェアリー、手品やっとった外科の先生がフランケンシュタイン。あ！あそこに座っているおっちゃんはゼペットじいさんやで。」
安田「あー。城島さん、ゼペットっぽい。」
いつの間にか話に参加している安田先生。
安田「智洋くん、そろそろ出番やで？」
智洋「おん！しげ、見ててな！」
2人は舞台袖へ消えていく。
小瀧「良かった。間に合った。」
珍しく遅れてきた小瀧先生。
重岡「遅かったですね。」
小瀧「なんか、迷っちゃって。ここ広すぎません？」
重岡「わかります！俺もさっき東館に行ってもうて…」
小瀧「え。患者さんに絡まれませんでした？」
重岡「い、いや？」
…あの病棟、そんなにやばいんか。
また、恐怖心に駆られとったら、神ちゃん曰くブルーフェアリーの看護師が壇上に上がって、次の演目を紹介していた。
藤原「それでは、お楽しみ会の最後を飾るのは、安田先生と中間智洋くんの歌です！では、お願いしまぁす！」
歌い出した瞬間、プロ並みの美声に鳥肌がたった。
小瀧「この声を聞くと、神山くんはどうして支援学級に入ってるんやろう？…って疑ってまう自分がいるんです。」
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るびぃ(プロフ) - 渡海さん» ありがとうございます！おとぎ話がベースとなるので、元ネタが面白かったので、あとは上手く書けるかこれからも頑張ります！ (2021年9月10日 8時) (
レス) id: a7df9901fc (このIDを非表示/違反報告)
渡海 - 初めまして。めちゃめちゃ面白いです。元ネタを知らないのですが、逆にワクワクします。お話も面白くて最高です！これからも楽しみにしております。 (2021年9月9日 18時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびぃ | 作成日時：2021年9月5日 22時
