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丸山side
年末。
クライアントへの挨拶回りも一段落。
ふぁ〜。
暇。
今日は営業部のほとんどが出払っていて、
静か過ぎるオフィス。
今日もやるかな？
引き出しの中身は何やろな〜？？？
今回は一味ちゃいまっせ？
人妻の引き出し。
響きは最高やね。
主任となり、村上部長の右腕どころか、
横山課長の嫁にもなった、欲張り女帝ことるびぃ。
課長ラブでリスペクト過ぎるから、
丸山係長、これじゃ意味ないですよ！
とか、ずけずけ何でも言ってくる。
そんなるびぃちゃんの引き出しの中には〜？
はい！お決まりのタオルと化粧品と...
おおおおおおおおおおお！！！！！！！！
これは初物だぞ！！！！
高級ブランドの口紅きたぁぁぁぁ！！！
もしかして、これは課長からのプレゼント
か！？
《丸山の妄想》
るびぃの唇に口紅を塗ってあげる横山課長。
横山「愛してんで。」
るびぃ「私も。」
ﾁｭｯ....ﾁｭｯ....ﾁｭｯﾁｭｯﾁｭｯ....
丸山「ﾌｧｰｰｰｰｰｰｰ/////////」
真っ昼間にするべき妄想ではなかった...
脇汗かいてきたわ。
『係長、人のデスクでなーにやってんですか？』
！？
こっ、これは総務のAちゃん。
不意打ちの声に手が滑る。
ｶﾞﾀｯ
ﾊﾟﾘﾝ!
「『あっ！！！』」
目の前には床に散らばるガラスの破片と、
溢れ出るピンク色。
さっきまでは口紅だったのに。
丸山「あああああああ！どないしよ。元に戻らへんよな？？？？」
『無理ですよ！...うーわ、これ梅田まで行かないと買えないですよ。』
丸山「え！？」
『百貨店のクリスマス限定コフレのグロスですね。』
丸山「それって、まだ買える？」
『さぁ〜？去年はクリスマス前に完売してましたからね。』
丸山「ホンマにどないしよ...」
『...悩む暇あったら、行けばええやん。梅田。壊したの、あんさんやろ？』
...Aちゃん？
急に村上部長みたいな、強い関西弁が響く。
丸山「け、けど、梅田のどこぉ？化粧品なんて、どれも一緒やん...」
『あーーーもう！！あかんたれ！！！私も行きますから。ほら！上着着る！』
丸山「え？今ぁ？」
『るびぃ主任と横山課長にバレたら...丸山係長、終わりやな。』
丸山「すぐ行きますぅ！！」
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作者名：るびぃ | 作成日時：2020年11月30日 2時
