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気づけば、近藤さんの残り少ない頭頂部をむしり取っていた。




そんな自分を、必死で止める大西と鏡越しで目があって我に返る。





大西「主任!!!」

近藤「あああああああ!!髪がぁぁぁ!」

大倉「Aさんも今、同じ気持ちや。せや大西、この製麺機、営業担当誰やったっけ?」

大西「これですか?村上部長のです。」

大倉「村上部長の上客のプロトやったよな?近藤さん、どないしてくれんの?」




近藤さん、ぐうの音も出ない。





そうこうしてる間に、
一報を聞いた営業部が駆けつけ...





村上「おい近藤!!!どういうこっちゃー!?」

藤原「ホンマにすんません!」

るびぃ「Aさん!!!!」

横山「るびぃ走るな!落ち着け。」

藤原「こっちです!!!」

『助けて...(泣)』

るびぃ「こんなに酷いことしやがって...」







ガツン!





るびぃ「潰して機能不全にしたろか?ああ"?この、クソオヤジ。」

近藤「ひっっっっっっ」

大西「うわ...(汗)」




怒りの頂点にいるるびぃが、
近藤さんのイチモツに膝蹴りをかましていた。




おい。お腹の赤ちゃん、大丈夫なん?





『るびぃさん、もう良いです。髪、切っちゃってください。』

るびぃ「だめ!今、分解するから、もうちょっとだけ待って!」

『良いんです。髪なんて、また伸びますから。切ってください!』

るびぃ「Aさん...ごめんね。大倉、ハサミ借りるよ?」





こうして、勘違い野郎の近藤は村上部長に首根っこ掴まれて、社長室へ連行されていった。




そして、機械の犠牲になった真っ直ぐな黒髪は、るびぃの手により切り離された。









翌朝。

『おはようございます。』

大倉「おはよ...え...」

『あの...変ですか?』





あの後、女子二人でるびぃが通っている美容室に駆け込んで、
存分にオシャレにしてくれとお願いしたんやって。




大倉「いや...似合っとるよ。とても似合ってる。」

『ありがとうございます。』







茶色く染まったショートボブが、
差し込む陽射しで輝いて見えた。

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作者名:るびぃ | 作成日時:2020年11月30日 2時

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