それぞれの恋愛模様たち (ページ25)

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Type-Green ページ25

Type-Green 危険人物

大倉side

技術部にAさんが入ってからわかったことがある。

Aさんは、意外とモテる。

国立大卒の理系女子という堅苦しい経歴に反して、
物腰柔らかく、愛想の良いAさんに言い寄る男子が技術部には続出していた。

『お気持ちはありがたいのですが...ごめんなさい。』

またや。

どいつもこいつも、仕事に集中しろ。

大倉「大変やな。」

『はぁ。いい加減、ちゃんと仕事したいです。』

大倉「じゃあ、これ。1,000回テスト後の消耗具合、調べといて。」

『はい。』

俺の今のポジションは、
モテ過ぎて疲れきったAさんを励ましつつ、
真面目な話を振って軌道修正する役。

そして、気になるやつがいる。

２０年近くキタガワ一筋の近藤さん。

長年、平社員のザ・独身貴族。

Aさんに話掛ける回数が他のやつと比べて、やたら多い。

そんな中、事件は起きた。