青春学園の甘えん坊

お話し（21） ページ21

今日も、いい天気で良かった………。
真田「吹雪、どうした。」
うん？大丈夫だよ。
柳「少し、顔が赤いぞ。」
真田「そこのベンチで、休め。」
大丈夫なのに。
柳「弦一郎、飲み物を買ってきてくれないか。」
真田「ああ。」
柳「吹雪。頭を膝に乗せて、寝転ぶんだ。」
分かったよ。















柳「吹雪。」
うん？
柳「少し、疲れているよな。」
ふふ、柳君。うん、少しね。
柳「お前のことだ、1人で無理をしたのだろう。」
だって、文化祭楽しみだったから。
柳「少しでも、休んでくれ。」
ありがとう、心配してくれて。
真田「蓮二、買ってきたぞ。」
ありがとう、弦一郎君。
(お茶を飲む)
柳「少しは、ましになったか。」
うん。
真田「まったく、無理をするなと言ってるだろ。」
ごめんなさい。















真田「これからは、無理をせずに休むことだ。」
分かった。
柳「そろそろ、夕方か。」
最後にね、花火が上がるらしいよ。
真田「花火か。」
うん。
柳「花火は、跡部が用意したものだな。」
すごい、当たってる。
真田「跡部の奴、相変わらず派手好きだな。」
でも、いい思い出になるね。
柳「そうだな。」
真田「蓮二、少し話があるのだが。」
柳「ああ、分かった。」
私、ここで待ってるね。
柳「少し、待っていてくれ。」
















真田「蓮二。」
柳「分かっている。まさか、同じ日に告白をするとは。」
真田「吹雪が、どちらを選んだとしても。」
柳「ああ、認める。」
真田「悔いは残ってないか。」
柳「もちろんだ。吹雪を好きになったこと、弦一郎とライバルになったこと。俺は、吹雪以外考えていない。」
真田「俺もだ、蓮二。」
柳「吹雪のことだから、返事はすぐにはもらえないだろう。」
真田「だが、思いは伝え続けるだろう。」
柳「そろそろ、戻った方がいいな。」
真田「そうだな。」
















(5分後)
あ、2人ともお帰り。
真田「吹雪。少し、来てくれないか。」
うん。
柳「その後、俺のとこにも来てくれ。」
分かったよ、2人とも。

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