第13話 過去編 ページ17
工場のシャッターを開け、目の前の重そうなドアを無視して階段を上がる
ほとんどの一階は母の実験が行われる場所、出入りが禁止になっていてまだ一度も足を
踏み出してはいない
その前に近寄りたくない、いつもあの場所からは異様な臭いがするからだ
人間の生臭い 嗅いだことの無い何かが燃えた臭い さまざまだがどれも嗅覚が失われる
程の激しい臭いがするのだ
階段あがったらロフトがありベットがある
母は実験に熱心らしく出てくることが無いのでベットは2つだ
「お休み〜」
早々にミカエラを寝かしてゼントも布団に入る
だがなかなか寝付けない、嫌な予感がするのだ
この頃、実験室から同じ臭いがする
燃えるような臭い 水の臭い 微かな風邪 そしてドアの間から見えた一瞬の光と渦巻く闇
其が今日、血の臭いに変わった
そして、昨日いなくなったと言う同じ年頃の女の子
考えれば考えるほど嫌な予感が湧き出てくる
そんな思考を止めるべくゼントは、ベットから這い出て階段を降りた
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真夜中、ミカエラは突然の浮遊感に目が覚めた
まだハッキリしない五感を起動させ目を開く、久しぶりの母の顔があった
「おかーさん?」
「あら?起こしちゃった?」
その言葉と同時に冷たいベットに寝かされる
五感がハッキリしてきたと同時に、鼻につく激しい臭いに目尻に涙が浮かぶ
「ヒッ.....」
体をよじると服に付く赤 赤 赤
それで気づく、朱に染まったベットに自分が寝かされていることに
そしていつの間にかベットに縛り付けられていた、それをしたのは紛れもない自分の母だ
「あ〜、モルモットちゃんには教えてあげるわね〜」
母が、片手にもつ 赤 青 金 黒 白 の光を放つ5cm程の歯車
それは様々のものから造られた物らしい
詳しくは教えてくれなかったが、どうやら悪魔の実を食べなくてもそれより強力な力を持てるらしい
其を私の頭に埋めるらしい
「完璧に結合したら、七色に輝くヒュドラに....。失敗したらそのあとは誰にも分からないの〜」
嬉々とした笑顔でドリルとメスを持ちながら、鼻唄が今にも聞こえそうな程の足取りで
向かってくる
殺される、そう思った
人間として見てくれていない、自分の子供とも思っていない
ただの愛しきモルモット 思い通りのモルモット
「ふふ、さて〜貴方はどっちかな〜どっちかな〜」
ドリルの回転音が メスが空を切る音が
「楽しませてね〜♪」
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雪華 - こちらこそすいませんでした。最新頑張って下さいね。 (2018年10月16日 16時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
アルリカ - ご免なさい、自分そう言うの書けなくて (2018年10月16日 10時) (レス) id: c68b163240 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?ワンピース×ゲゲゲ鬼の鬼太郎のトイレの花子さんとの恋愛短編集を作ってよろしいですか?花子さんが麦わら一味で設定で。ゲゲゲ鬼太郎のトイレの花子さんが知らないなら検索してね。 (2018年10月16日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜瑠璃嘩 | 作成日時：2018年10月15日 20時
