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33.呆然 ページ34




「…は、」


アイツが、やったのか?


アイツは自分の体を包み込んでいた鉄の壁を蹴飛ばし一人の敵の元へ歩いていた。ソイツの目の前にいる敵は呆れたような、何もかもバカバカしくなったかのような表情をしていた。


「てめぇ…バケモンかよ」


「個性を解く気にはなりまして?」


「今更いい子ぶったって解くわけねぇだろ」


「そうですか」


アイツが思いっきり力を込めて男の体を蹴りあげると血を大量に吐いて苦しそうに息を吐いていた。


「解く気になりましたか?」


「無駄だよ。俺は一生個性を解く気にはなんねぇ」


「そうですか。それは残念ですね」


ソイツは自分が間違いを犯すはずがないと、間違った行動はしていないのだと、さも当たり前だというように敵の心臓へナイフを突き刺した。


「てめぇ…何やってんだよ」


俺はこのときとてもバカみたいにポカンとした顔をしていただろう。


「何とはどのことでしょうか?」


「今やったことだよ。何殺してんだ」


「嫌ですわ爆豪さん。今のは正当防衛ですのよ」


「正当防衛でもてめぇなら殺さずにやれただろうが…!」


「買い被りすぎですわ。私にそこまでの力はありませんもの。…それで、今の行動はそこでニヤニヤ高みの見物を決めているあなたの考え通りでしたか?」


目の前の俺や敵連合なんぞ目ではないとでも言うように敵連合のボスを嫌そうに見上げていた。ボスの方はニタニタと今起こったことが愉快だとでも言うように俺達のことを嗤っている。


「もちろんだとも。まあC4を使うとは思っていなかったけれどね。広範囲制圧に使える最適な道具だから納得はするよ。でもそれは消費が激しいんじゃないかい?敵の個性で血をだいぶなくしてしまったね。このままでは君は死んでしまうだろう。どうだい?私の仲間になるのなら君を助けてあげてもいい」


「何度も言いますがお断りですわ。あなたの下につくだなんて考えるだけでも吐き気がしますの」


「これは手厳しい。なら君はこのまま死んで爆豪くんは敵連合の仲間になるという道を選ぶんだね」


「いいえ、爆豪さんも私も死ぬことなく雄英へ帰る道しか私は選びませんわ。私結構強欲なんですの」

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(プロフ) - ミクモさん» 待っててくださりありがとうございます!受験が終わったのでボチボチ更新できるようになったと思います。できるだけ早く更新できるように頑張りますね! (2022年2月3日 16時) (レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ミクモ(プロフ) - 更新されるの待ってました‼︎やおももが今後どうなるのか気になって仕方がありません!これからも頑張ってください。楽しみに待ってます。 (2022年2月2日 20時) (レス) id: ef87c22dec (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あのさん» そうなんです…私シリアスが好きなのでちょくちょく入れちゃうんですよね。まあ私のことはどうでもいいんですが、これからの展開に期待していてください!あのさんが楽しめるような展開にしたいと思っているので! (2021年12月27日 19時) (レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)
あの - やおももも大変なんですね... (2021年12月19日 15時) (レス) @page36 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 葉月さん» 面白いと言ってもらえて凄く嬉しいです!頑張りますね! (2021年12月4日 17時) (レス) id: d43034eaf1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年9月20日 18時

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