守りたい【煉獄杏寿郎】

十四頁 ページ16

「うまい！うまい！うまい！」

煉獄さんの右隣に座り、ご飯をうまいと声をあげながら食べる煉獄さんを見て、私は微笑ましくなりクスッと笑う。


「愛月、この弁当はうまいな！」


そう言って満面の笑みを浮かべながらこちらを見る煉獄さんは言う。


「はい！とても、美味しいです。煉獄さんは本当に美味しそうに食べますね！」


「そうだろうか！実際にうまいのだ！今日は愛月と共に食事をしているから更に美味しいのかもしれない！」


本当に貴方は私を照れさすのがお得意ですよね。


「うまい！うまい！うまい！」


またご飯を口に駆け込み、美味しそうに彼は食べる。私も彼と食べるから今日は尚更美味しく感じる。



「あの…すみません。れ、煉獄さん」



左に傷のある耳飾りをした少年が煉獄さんに声を掛ける。

「うまい！」

「あ、もうそれはすごくわかりました」


少し顔の引きつったその少年に声をかける。



「どうかされましたか？貴方達も鬼殺隊の方ですね、私は階級乙の愛月Aと申します」


優しく微笑むと三人の少年はそれぞれ自己紹介をしてくれた。


「竈門炭治郎と申します！！今日は煉獄さんに伺い事があり、こちらに出向きました！！」


「はっ！！！美人！！！我妻善逸です！！結婚してください！」


「嘴平伊之助様だ！！愛田は強いのか！？お前を子分にしてやってもいいぞ！！帰ったら勝負しろ！」



……個性が強い。

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