優しいライダーさんは見習いになる。【MHST】【刀剣乱舞】 (ページ11)

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離れページ11

むつのかみさんに託された刀、みだれさんを離れに持ち帰り、

『ん～･･･』

じっと観察していた。何故か顕現できない。人の姿になれない。

『こんちゃん、できない』

こん「もしかしたら･･･乱様にはまだ神審者様の霊力が残っているかもしれません」

『???』

こん「えーと、簡単に言いますと神審者様が刀剣男士を人の姿にさせないようにしているんです」

『･･･かわいそうに』

もし顕現できたら、抱き締めてあげたかったな。

そっと刀を撫で、隣にいたこんちゃんを膝に乗せる。

『こんちゃん』

こん「はい!なんでしょう?」

『･･･ほかのこも、いたいこと、されて、るの?』

こん「!!･･･恐らく」

そんなの、絶対に嫌だ。誰かが苦しんでいるのはもう見たくない!!

『･･･たすけよ、このほんまるを』

こん「･･･!!!」

『このこ、たちに、しあわせを、あげたい･･･』

こん「･･･分かりました、ボクも紫音様のお手伝いをいたします!!」

『ありがと、こんちゃん!』ﾆｺｯ

私はこんちゃんを撫で、反対の手でみだれさんを撫でた。

その時、押し入れから何か気配を感じた。

『!』

こん「紫音様?」

気になった私は、こんちゃんを下ろし押し入れに近づく。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

こん「どうかなさいました?」

『うーん･･･あ、』

中を探ればみだれさんと同じ大きさの刀が出てきた。