M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part7 (ページ41)

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太智「俺も…いや、俺達は皆そう思ってるよ。運命共同体ってやつだ…。俺たち、今までそれぐらい手を取り合ってやってきただろ…？でも、本当に死ぬ前に、こうやって俺達がお前を助けに来てやるけどな！…き、気持ち悪いとか思わないでくれよ？」

隣で太智も同じように仁人に優しく微笑みかけていた。
その腕に巻かれた腕飾りも、まるで仁人に微笑みかけるように七色に輝く。
気持ち悪いなど思うものか。
こんなに嬉しいことはない。
こんなに心が救われることなどない。

仁人「柔太朗…太智…う、うぅ…ぅあああああ！！」

仁人は今までより大きな声をあげて泣き叫び、柔太朗と太智に抱きついた。

仁人「あ、ありがどゔ！！あ゛りがどうふだりども！！」

太智「よしよし…。これでもう、一安心だぞ…」

柔太朗「まぁ、まだ少々おいたが過ぎる奴が暴れているがな」

扉の向こうで爆発音や悲鳴が聴こえる。
グリードが暴れているのだ。

柔太朗「まずい…俺達を探してるんだ…。隙をついて何とかここまで来たが、見つかるのは時間の問題だな…」

太智「俺が行ってくる。柔太朗は仁人の側にいてやってくれ」

柔太朗「だが…お前の攻撃はもう…」

太智「やってみなきゃわかんないだろ！仁人だってこんなに頑張ってたんだ！！俺だってこんなとこで指くわえて見てられないよ！！」

柔太朗「太智…。よし、わかった。俺も仁人を安全な場所へ連れて行ったらすぐに―」

仁人「待ってくれ…私も行く…」

掠れた声で、仁人は涙を拭いながら、まだ震える体でゆっくりと立ち上がった。

太智「仁人…お前…」

柔太朗「無茶するな…。まだそんな心も体もボロボロのままで…」

仁人「幸(さいわ)い…琉弥の薬で傷の痛みも少し和(やわ)らいだ…。それに、二人やこの腕飾りのおかげで、私の心はまだ折れていない…。大丈夫…まだ…やれる…」

柔太朗「…わかった。三人で…」

仁人は、首を横に振った。

視線の先には、腕に巻かれた七色の腕飾り。
どんなに離れていても、心は、きっと一つに繋がっている―

仁人「皆で行こう…この戦いを、終わらせに…！」

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