M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part7 (ページ33)

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太智「なんだよこの数？！」

柔太朗「おそらくプライドが作った量産型だろう。初めからこの国もあいつの手の内にあったということだ…。俺が時間を稼いでやるから、お前は側近さんを頼む！」

太智「しゃーねーなー！！ほら、逃げますよ！！」

太智は側近の腕を引っ張る。

側近「お、おやめなさい！！こんな、こんなこと…」

側近はまだ今の状況があまり飲み込めていないようだった。
やがてグリード達は空中に浮かび上がると、口を大きく開き、その中から銃口が飛び出してきた。
そして、その銃口から機関銃のごとく何発もの銃弾が連射される。

柔太朗「量産型の分際でいっちょまえにそんなもの使いやがって！！」

柔太朗は氷の壁を作り出し、その銃弾を防ぐ。

柔太朗「凍り付け！！」

隙を見て、柔太朗はグリード達を全て氷漬けにした。
ただの氷の球となったグリード達はそのまま床に落下し、コロコロと転がった。

太智「随分あっけなかったな」

しかし、その氷の球は真っ赤に輝くと、氷が溶けて再びグリード達は空中に浮かび上がった。

グリード「対象の攻撃パターン解析。有効な攻撃方法に切り替え」

柔太朗「くっ…、なんだこいつら…」

グリード達の目が色とりどりに輝きだす。
そして、再び口の中の銃口が柔太朗たちに向けられ、今度はそこから炎が噴き出した。

柔太朗「こいつら…！！仕方ない…太智！！頼む！！」

太智「よっしゃああ！！やっと俺のターンだな！！行くぜ！！ソルティ！！！大！大！！大！！！ダイチャージ！！！」

部屋中を青い雷が轟き渡る。
雷に打たれたグリード達は煙を上げて床に落下した。

太智「どうだ！！」

しかし、グリード達はまた何事もなかったかのように空中に浮かび上がる。

グリード「攻撃パターン解析、絶縁仕様に切り替え。攻撃続行します」

底知れない探求心と知識欲、そしてプライドが作り上げたそれに即座に対応する体内構造。
全ての攻撃を解析し、それに有用な攻撃手段や防御手段を実現させる。
強欲の大罪＜グリード＞の真の恐ろしさが今、勇者達を襲う―
　
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