M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part7 (ページ19)

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これ以上、大切な仲間を目の前で失うのはごめんだ。

瑞生「させるか！！」

瑞生は急いで水晶玉を掲げ、黄昏の光が舜太の体を包み込んだ。
舜太の体は空中で黄昏の光と共に消え去り、水晶玉の中へと吸い込まれた。
そして、黄昏の光は瑞生の足元で輝き、舜太の体はゆっくりと地面の上に着地した。
舜太の体からは黒い煙が立ち上っており、全身が焼け焦げて、その皮膚はあちこち溶けてしまっている。
特に右足は、太もものあたりまで全て真っ黒に焼け焦げてボロボロになっていた。

瑞生「舜太！！無事かい？！」

舜太「……ごめん…。俺…一人じゃ…やっぱ…り…勝て…へん…かった…。悔し…い…なぁ…」

薄っすらと目を開き、涙を浮かべながら舜太は小さくそうつぶやいた。

瑞生「そんなことない…！！舜太は良くやってくれたよ！！ありがとう！！あとは僕に任せて、ゆっくり休んでて…！」

それを聞いた舜太は、少し笑みを浮かべると、そのまま気を失ってしまった。

プライド「グリード、何をしている！早くそいつらを始末してこっちへ来い！」

プライドは瑞生と舜太をにらみつけ、グリードにそう命令した。

グリード「新たに、攻撃対象カク認…。排除のタメ…コウ撃ヲ開始…」

瑞生「僕はお前に容赦はしない…！！心を"知らない"ものに、これ以上何を話しても無駄だ…！！永遠に夕焼けの中を彷徨(さまよ)って苦しめ！！」

そう言って、瑞生は怒りの表情を浮かべて水晶玉をグリードに向けた。
しかし、その手は震える"もう一つの手"によって押さえつけられた。

瑞生「…！」

腕の中で、かすかに鼓動を感じる。
ぬくもりを感じる。
瑞生は自分の腕を見つめた。
　