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舜太「俺の命なんて…ホンマはあの大きい豚さんを倒した時にもう消えてたかもしれん…。でも、琉弥は…そんな俺の命を助けてくれた…!いや、琉弥だけちゃう!あの時、仁人君や勇斗君だって俺の為に…!それに、魔物の残党に襲われたときには柔君が…九尾の狐にやられそうなときには太智君が…さっきだって瑞生君が俺の命を助けてくれたんさ!!だから、この命…!仲間のために使う…!!例えこれで死んだって、お前を倒せるんなら…なんの後悔もない!!!」
炎の渦が舜太の足元に凝縮されていく。
その度に、洞穴の温度が上昇し、岩肌が熱されて白い煙が立ち上る。
しかし、舜太の体も同時に焼け
舜太「俺の力を全部使ったこの一撃で…!!お前を…倒す!!」
プライド「ふふ、馬鹿め。なぜ俺がこんな場所へわざわざ戻ってきたと思っている」
そう言うと、プライドは舜太の真上の洞穴の天井めがけて黒い波動を撃ちだした。
その攻撃で、天井の岩が崩れていく。
そして、崩れた天井は舜太の上に落石し、その体を押し潰し、辺りには
プライド「ふん。他愛ない。これで残るはあいつだけか」
プライドはそう言うと、洞穴の出口へ向かって移動を開始した。
しかし、体の暑さが収まらない。
どころか、まだまだ温度が上昇していく。
プライド「ど、どういうことだ…?!あいつ、岩に押し潰された
プライドは視線を落石したほうへ戻す。
その岩は真っ赤に輝き、ドロドロに溶け始めていた。
プライド「な、何だと…?!」
そして、崩れた岩は全て蒸発し、中から舜太が立ち上がった。
舜太「逃がさへんって、言ったやろ…!!」
これまでとは比べ物にならないほど轟々と燃え上がる炎が更に舜太の足元へ集まっていく。
火や炎、なんてレベルではない。
それはまるで小さな太陽のように真っ赤な灼熱の光を
舜太「これが、俺の…"全力"や!!」
そして、赤く輝く小さな太陽の塊を勢いよくプライドめがけて蹴り飛ばした。
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年11月18日 16時