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仁人「これ…」
瑞生「まぁ、お守りみたいなものだと思ってよ。これからしばらく
仁人「いいや…そんなことない…！嬉しいよ！」
舜太「それ、すごいええなー！俺のも付け足して！」
琉弥「俺も俺も！！」
太智「俺のだって！」
柔太朗「なら俺のも」
そう言って皆それぞれのローブを七つに切って、仲間に手渡し、強く結んでいく。
舜太「仁人君のもお願い！」
仁人「…あぁ！」
仁人も、自分のローブの裾の部分を七等分に切り、全員に配って最後にそこに結び付けた。
それは、七色の腕飾りになり、六人はそれぞれの腕にお揃いの七色の腕飾りを巻き付けた。
瑞生「そして、これは勇斗の分。見つかったらちゃんと渡してあげないとね」
瑞生の手にはもう一つの腕飾り。
それを大事そうにローブの内にしまい込んだ。
太智「俺達だけ付けてたら、あいつ
瑞生「太智じゃあるまいし、そんなわけないだろ」
柔太朗「お前じゃないんだから、それはない」
舜太「そうやなー、太智君じゃないねんから」
琉弥「うん。太智君じゃないから絶対ないよ」
仁人「太智と違って、そんなことあるわけないな」
太智「み、皆…ひどくね…？」
六人の腕で、七色に輝く腕飾り。
彼らにとってそれは、どんな高価な宝石より輝いて見えた。
仁人「これで、私たちはいつでも一つだな！」
七人はきっとこの腕飾りのように強く結ばれている。
これを見ていると、そう思えてくる。
どんなに遠く離れていたって、心はきっと一つに繋がっている…。
瑞生「じゃあ、気を付けて…。必ずここでまた逢おう」
仁人「あぁ。必ず…！」
そして勇者たちは約束を交わし、それぞれ別の道を進んでいく―
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年10月28日 19時
