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太智「って、なんで？！」
仁人「人を探すのにはそれ相応の人数が必要だ。五人力を合わせて勇斗の事を探してくれ」
舜太「そ、それじゃあ仁人君は一人で南の国に行くつもりなん？！そんなん危ないやん！！」
琉弥「そうだよ！！そんな敵陣にたった一人で乗り込むなんて…！」
仁人「て、敵陣って…。別に争いに行くわけでもない。それに…仮にそこが敵陣だったとしたならば、犠牲になるのは少ない方がいい。だから、もし私が戻らなかった場合は―」
瑞生「…この馬鹿ちんが！！」
仁人がそう言いかけた時、瑞生は水晶玉から大きな張り扇を取り出すと、仁人の頭を思い切り叩いた。
仁人「あ痛っ！！な、何するんだ瑞生！！っていうか、それどこから出した？！お前やはり猫型ロボットだな！！このミズえ〇んめ！！」
瑞生「はぁ…。犠牲になるって、死ぬこと前提じゃないか。僕には命を投げ出すなと言っておきながら、君は自分の命はそう簡単に投げ出すつもりかい？」
仁人「そ、そんなつもりはない。さっきも言ったように、別に争いに行くわけでも、死にに行くわけでもない。きっと南の国の国王様も、
瑞生「それができないから、戦争は起きるんだ。人間の長い歴史の中で、話し合いで解決できないことなんて山のようにあるんだよ。もし君の言葉が届かなかった場合はどうするつもりだい？」
仁人「そ、それは…届くか届かないかは、やってみないとわからないだろ…」
仁人は頭をさすりながら口ごもった。
瑞生「まったく…。あの時からちっとも変ってないね、君は。まぁ、ここは三人ずつに分かれるのがセオリーだろ。柔太朗、太智、君たちは仁人と一緒に行ってやってくれ」
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年10月28日 19時
