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勇者たちが村の入り口の方まで戻ってくると、すでに野盗が武器を構えてなだれ込んでくるところだった。
瑞生「こ、これは…!」
柔太朗「あいつらただの人間だ…。もしかしたら噂の野盗連中か?!」
勇斗「…っ!!」
あいつらが、野盗。
あの村を、勇斗の育った村の住人を全て殺した張本人。
舜太「な、何で?!この町には奉行所があるから襲われることはないって、あの人らが言ってたのに…!」
仁人「…この国に対しての…宣戦布告なのかもしれない…!!」
仁人の表情は硬く
もし本当にそうなら、あの噂は事実だということになる。
つまり、奉行所を攻め落とすことにより、南の国はこの牛乳王国に対して宣戦布告、戦争の開始を意味させるものとなりうる。
太智「絶対止めてやる!!」
勇斗「……」
仁人「太智、勇者の力は使ってはダメだぞ!この力は決して人に対して使うものではない…!」
黙り込む勇斗の代わりに、仁人は太智にくぎを刺す。
少し、納得のいかない表情を浮かべた太智だったが、すぐに返事をしてくれた。
太智「…わかってるよ!」
柔太朗「見ろ!!あそこ!!」
すると、柔太朗は町の入り口で女性が野盗に捕らえられているのを発見した。
そこに向かって七人は急いで向かう。
男性「ど、どうかその娘だけは…!」
捕らえられた娘の父は、涙を流しながら野盗に許しを
それを見て、野盗頭は近くにいた手下に指で合図を行った。
すると、手下は嬉しそうに笑い、そして―
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年10月7日 16時