M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part4 (ページ45)

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勇斗「最後まで諦めるな！！」

柔太朗「…！！」

その言葉で柔太朗は目を開けると、目の前に体を引きずって立ち上がる勇斗の姿があった。

勇斗「お前の強さはこんなもんじゃないだろ…？！」

柔太朗「は、勇斗…」

九尾の狐「死ね！！」

放たれた青い炎が勇者達を襲う。
しかし次の瞬間、その炎は白い煙となって一瞬で消えていった。

九尾の狐「な、何だと？！」

勇斗「こんなとこで、火遊びなんてしたら…危ないだろ…！！」

更に拝殿内に燃え上がっていた炎も全て鎮火して、白い煙が立ち上る。

九尾の狐「余の狐火が…？！」

勇斗の能力により、九尾の狐の周辺の酸素が消失し、狐火は全て雲散(うんさん)した。

仁人「柔太朗…！今だ…！！」

仁人も力を振り絞って膝をついて叫ぶ。
柔太朗の手の甲に浮かぶ勇者の印が、美しく白く輝き渡る。

柔太朗「そうか…今なら…！！」

そして、白い冷気が九尾の狐を包み込んだ。

九尾の狐「な、何だ？！余の体が…凍り…付く…？！」

狐火を失った妖狐の体が徐々に凍り付いていき、その動きが鈍っていく。

柔太朗「残念だったな…。目覚めて早々二度寝することになるなんてな…！！仁人、今こそ聖剣の力を！！」

仁人「あぁ！今度こそ、私たちの力を…！！チェストォオオ！！！」

聖剣を一振り、七色の煌きがほとばしる―

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