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勇斗「仁人?!おい!!」
琉弥「どいて!!」
勇斗を押しのけ、琉弥は仁人の様子をつぶさに観察した。
舜太「じ、仁人君どうしてもうたん?!」
柔太朗「大丈夫なのか?!」
琉弥「…。大丈夫。脈は少し乱れてるけど、ただ、気絶してるだけだよ」
琉弥は仁人の手首に指を当てながらそう言った。
舜太「そっか…。よかった…。でも、なんで急に…」
琉弥「多分、極度のストレス、あとは疲労や寝不足のせいで、仁人君の体が危険を感じ、無意識に、強制的に仁人君の意識をシャットダウンしたんだ…。
柔太朗「そ、そんなに追い込まれてたっていうのか…」
太智「それに、自分を七つの大罪より罪だなんて…。一体何でそんなこと…」
勇斗「おそらく…。仁人が一番多くの七つの大罪と対峙してるからだ」
柔太朗「どういう意味だ?」
勇斗「多くの罪を見てきたことで、仁人の罪に対する意識が敏感になってるってことだ。まるで自分が罪を重ねてきたかのように…」
瑞生「それを言うなら、勇斗。君も同じ数だけ七つの大罪を見てきたんじゃないのかい?」
勇斗「…。俺は…すでに取り返しのつかない罪を背負ってるから…罪に慣れちゃってんのかもしれねえな…」
柔太朗「…」
勇斗「でもまぁ、これは仁人にとっていい機会だったかもな…。今日はこのままゆっくり寝かしてやろう…」
向日葵「そ、その人、大丈夫なの?」
勇斗「あぁ、ごめんな?びっくりさせちゃったな」
向日葵「いや、いいけど…。こっちに休める場所があるから、そこに連れてきてよ」
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年9月9日 17時