検索窓
今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:9,222 hit

ページ ページ31

すでにどれくらい歩いただろうか。
今、昼間なのか、夕方なのか、夜なのか。
濃い霧のかかったこの霊峰では、それすらもわからない。
更に、歩を進めるにつれて、霧は濃くなり、一寸先も見えない。

仁人「離れるなよ、柔太朗」

柔太朗「あぁ。しかし、この霧…命のマリーゴールドは見つかるのか…?」

仁人「見つかるさ…。いや、見つけてみせる…!」

ここで立ち止まるわけにはいかない。
命を懸けて助けてくれた大切な仲間を、今度は命を懸けて助けだしてみせる。
仁人の目は、一寸先どころか、はるか先を見つめていた。
その時だった。
仁人は霧の中に、何か黒い影が立っているのが見えた。
ぼんやりとだが、それは何やら人のような形に見える。

仁人「だ、誰かそこにいるのか…?」

仁人は警戒しながらも、徐々にその影に近づいていく。
やがて、その輪郭ははっきりしたものになってきた。
やはり人だ。
人が立っている。

そして、その人物の顔がゆっくりと仁人の方を振り返った。

仁人「み、瑞生…?」

そこに立っていたのは、まぎれもない、瑞生の姿だった。


 

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:M!LK , 勇者   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:milkssss | 作成日時:2019年8月22日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。