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神「七つの大罪、奴らは人間を罪へ誘い、地獄へ落とす者たちじゃ」
仁人「いまいち要領を得んな…。一体何なんだそいつらは」
神「この世には対となる存在がいくつも存在しておる」
仁人「対となる存在…？」
神「昼と夜、月と太陽、裏と表、陰と陽、光と影…それに勇者と魔王のようにな。そしてやつらは、わしら神と対の存在じゃった」
神は続ける。
神「神の中でも最も優れた選りすぐりの神、"ゴッドオブゴッド"の名前をほしいままにしてきた、わしら"神セブン"と対を成す存在」
仁人「なぜ二回言った。しかもなんか前より盛って言っただろ！」
神「奴らの性格は冷酷非道で残忍じゃった。人間を甚振り、地獄へ落とすことを生業にし、人間を自分たちの遊び道具としか思っておらん。じゃからわしら神とはいつも対立していたのじゃ」
仁人「私の話は無視か」
神「そんな折、魔王が現れ、奴らの相手をしている暇はなくなった。しかしそれは奴らも同じじゃった。いくら冷酷非道であっても魔王と奴らは仲間ではないからの」
仁人「ふむ…」
神「神セブンをいとも簡単に退けたように、七つの大罪も魔王の力には及ばんかった。大打撃を受けた奴らは、もはや何をすることもできなんだ」
神はそう言うと杖を一振りし、自分の足元に分厚い雲を作り出すと、それに腰かけた。
神「伝説の勇者に魔王が封印されてほどなくして、奴らは人々によって封印されることとなった」
仁人「封印？人間にそんなことが…？」
神「わしら神が有事の際、人々を助けられなかった時のために、わしらは事前に封印の壺と札を渡しておった。人間の手でも封印できるほどに奴らはダメージを負っておったようじゃの」
仁人「なるほど…」
神「そして、誰にも見つからないように、その壺は遥か遠い地の孤島の遺跡に祀られ、二度と奴らはこの世に解き放たれることはないと思っておったのじゃが…」
仁人「その封印が解かれたということか…」
神「どうやらそのようじゃ…。おそらく奴らは自分たちを封印した人間を憎んでおるじゃろう…。一体どんな惨劇が待ち受けているのか、想像もできん…」
仁人「話は分かった。その七つの大罪とやら、勇者の名に懸けて打ち取ってみせよう」
神「ほっほっほ！なんじゃ、いつの間にか大口叩くようになっちゃって！ぷぷー！」
仁人「ぶっ〇す」
神「やめーい！！」
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作者名：milkssss | 作成日時：2019年8月5日 16時
