M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part1 (ページ27)

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ん？ここはどこや…

俺…一体…

舜太が目を開けると、周りはうねうねと動く肉壁の中だった。

舜太「そうや！俺、あいつに食われたんやった…！」

そこは外から見るよりもかなり広く、まるで洞窟の様だ。
すると、天井からピチャピチャと何かが降ってくる。

舜太「ん？雨？」

その何かが舜太の服に触れた瞬間、その部分が溶けだしていく。

舜太「うわっ！あかん…このままやったら溶かされてまう…！早よしやんと！」

舜太は胃酸の雨の中を進んでいく。
しかし、奥に進むにつれ、胃酸の量が増えていき、舜太の皮膚が溶けだして血が滲んでいく。

舜太「ぐっ…。おっちゃん…待っててや…。絶対、仇うったるから…！！」

やがて、大きな袋状になった空間へたどり着いた。

舜太「うわっ！臭っ！！でも…ここで間違いない…」

舜太の脳裏に、ある言葉がよぎった。
それは、かつて魔王討伐のために勇者七人で旅をしていた時のこと。

終焉の谷と呼ばれる、周り一面を毒の沼で覆われた場所でのことだった。

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『うーん。俺の炎は毒を消せるから、この沼に向かってボレーシュート！すればええ？』

『それもやめといたほうがいいな。この瘴気のガスは恐らく可燃性だ。炎で引火してこの辺一帯は大爆発。俺たちは一瞬で灰になるだろうな』

『ガスねー。まるでおならだな！ぷっぷぷーって！』

『あはは！太智君おもろい！！』

『もう一回やってー！！』

―

舜太「こいつを倒すには、もうこれしかない…。仁人君、勇斗君…それに他の皆も、ごめん…。おっちゃん、もしかしたら俺もそっちに行くかもしれん…」

舜太はそう言うと、静かに目を閉じた。

舜太「俺は、情熱の全力天然勇者―。全力で決める…！！君のハートに…ボレーシュート！！！」

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