M!LKest2 -勇者M!LKと七つの大罪- Part1 (ページ25)

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グラトニー「熱いどー！何するんだどー！」

舜太「そ、そんな…」

勇斗「あれでもダメなのかよ…！」

仁人「ぐ…これが、七つの大罪の力…」

勇斗「じ、仁人！あんまり動くな！」

勇斗は、折れた左腕の痛みに耐えながら立ち上がった仁人の体を支える。

グラトニー「でも、ちょうどいい火だどー」

グラトニーは手に持っていた何かを火にくべると、それを口に入れだした。

勇斗「あいつ！！のんきに焼き芋なんか食ってやがる！！」

仁人「私たちのことなど、食事しながらでも十分ということか…」

勇斗「馬鹿にしやがって！」

舜太「焼き芋…」

舜太はその時、ある光景を思い出した。
かつて、魔王を倒すため、勇者七人で旅をしていたあの時の、とある場所での光景を―。

舜太「これしかない…！」

何かを決心したようにそう言うと、舜太は駆け出す。

勇斗「舜太！！おい、どこ行くんだ！！」

勇斗の声を背に、舜太はグラトニーの脇を越え、半壊した甘味処の中へ入っていく。

舜太「おっちゃんごめん。おっちゃんの料理、使わせてもらうで！」

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