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牛乳王国よりはるか遠い異国の地。
辺りを森に囲まれて、人知れず佇む遺跡がその日、消滅した。
黒い煙が七つ、その跡から立ち昇る。

「ようやくあの壺から出られたどー」

「あの人間が壺の封印を解いてくれたおかげだねー…」

「しかし、体が鈍って上手く力を使えん」

「そんなことはどうでもよいではないか。それより」

「あぁ、あの魔王とかいうやつの魔力が消えているな。俺たちが閉じ込められている間、何があった?」

「おい、グリード。情報を」

「シリタイ!シリタイ!ゼンブ、シリタイ!」

一つの黒い煙が、勢いよくぐるぐる回りだす。

「何か使えそうな情報はあったか?」

「勇者!勇者!7人ノ勇者ガ魔王タオシタ!!」

「勇者…?」

「へえ、なんか面白そうなやつがいるみたいだねー…」

「挨拶でもしてくるか」

「そうだな、じゃあそっちはエンビーに任せる。俺たちは力を取り戻す肩慣らしといこう」

「あぁ!忌々しい人間め!今度こそ根絶やしにしてやる!」

そして七つの煙は、別々の方向に飛んでいった。

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設定タグ:M!LK , 勇者   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:milkssss | 作成日時:2019年8月5日 16時

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