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24ページ From:私 ページ25

時間は流れて、二度目のレクリエーション。
野外のキャンプファイヤー場近くの広場に来た私達生徒は、
やはり隣の人達と話しながら先生の開始の合図を待っていた。
ス「稲野君、最初のなぞなぞ良く分かりましたね。
あんなにシンプルな答えだとは思わなかったですよ。
<板を抱く>から答えは<板>って。」
稲「スナザメさんは他のなぞなぞでも難しく考えてましたよね。
それ以外にも、俺でも分かる問題が
続いてくれたんで助かりましたよ。」
「本当に稲野ちゃんって凄いね。
他にも難しいのあったのに、全部余裕で解いちゃうんだもん。」
稲「流石に全部は分かんなかったよ。
お前がヒントをくれたからってのもある訳だし。」
「え…。そ、そうかな…。」
ぽ「ちょっと稲野ちゃん。ぼくらも頑張ったでしょ。」
『私とこの子も頑張って考えたんだから。』
冗談めかして、poez君の彼女さんの肩に
手を触れながらpoez君の後に続く。
その時にpoez君の表情が少しだけ暗くなったのは何故なのかな。

この時期は夕方でも充分に明るい。
む「各自食材は揃ったか?
じゃあ二回目のレクリエーションを始めます!
今回は皆が手に入れた食材を使って、飯盒炊さんをするぞ!
今からグループ毎に飯盒と鍋、
炊きたての米とカレーのルーを配っていきます。
皆で協力し合って美味いカレーを作ってな!
分からない事があったら先生や職員の皆さんに訊く事!
コンテストじゃねえんだから採点は無いけど、
どうせ食うなら美味いもんが良いだろ?」
自然の中で食べるカレーは、本当に美味しいんだろうな。

ス「この中で料理が得意だって人はいますか?」
稲「俺は一応、一通りは出来ますよ。」
「私は、簡単な物なら作れます。」
ぽ「ぼくも一応出来ますけど、
人に振る舞った事は無いから腕前は期待しないで下さいね。」
「お、お菓子なら…。」
私はと言うと、調理実習で少し張り切る程度。
出来た物をやんわり先生に食べて貰う時が
本当に緊張するし、同時に嬉しくもなる。
でも私は敢えてこう言った。
『私は少し苦手かな。
勉強と趣味以外は本当に疎くて。』
ス「分かりました。私は普段はズボラな料理しか作らないので、
皆に助けて貰う事になりますね。
あ、そうだ。野外でも簡単に出来るカレーの作り方があるんですけど、
ちょっとやってみても良いですか?
簡単且つ本格的だから、苦手な方でも出来ると思いますし。」
ぽ「何ですかそれ、めっちゃ気になる。」
興味津々なpoez君を見て、私は少しだけ微笑んだ。

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作者名:螢羅(K-Ra) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月19日 21時

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