＃１０３ ページ3
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雄登「結構混んでるね」
『季節の変わり目だから体調崩す人が多いんだろうね』
病院につくと、やや混んでいて
『風邪が移っちゃうかもしれないから、先に帰って？』
雄登「いや、大丈夫だよ待ってる」
変なとこ頑固だな、なんて
隣に並んで私の話し相手になってくれる雄登
本当に優しくて、良い子に育ったと思う
でもそんなに心配しなくてもいいのに
看護師「那須さーん」
『あ、呼ばれた』
雄登「俺ここで待ってるね」
診察室に入って症状を伝えて
どうせ夏風邪だろうから早く終わるだろうなって
軽く考えていた
.
おかしいなって思った
顔見知りのお医者さんが、急に診察室のドアを閉めて、看護師さんも全員退室させるんだもん
医者「那須さん、言いたくなかったら言わなくて良いんだけどね」
『え？はい』
医者「最後に月経が来たのはいつかな？」
『え…？』
まさかって思った
頭の中は真っ白
だってそんなことある？ってきっと誰だって思うでしょ
無意識に震えていた手をギュッて握りしめた
医者「那須さん」
『は、はい』
ハッとして、慌ててスケジュールアプリを開いた
だって、そんな、
『さ、3月の、29日です』
忙しくて全く気付かなかった
医者「今日お仕事は大丈夫？」
『あ、オフなんで大丈夫です…』
医者「じゃあ、このまま産婦人科の方に行こうか」
咄嗟に、時間かかりそうだから先に帰って欲しいと雄登に連絡していた
先生が産婦人科に連絡を入れている時、ネットで妊娠について調べるしかなかった
まさか、自分が
どうしようって
医者「おめでとうございます
妊娠10週目です」
無責任な行動をしたのは自覚があった
ただ、お腹の子の父親の顔が二つ思い浮かんでしまうことが、なによりも苦しかった
医者「那須さん、お顔拭いて」
そっと差し出されたティッシュを見て、自分が泣いていることに気付いた
医者「お仕事のこともあるだろうし、どんな決断をしてもいいのよ
ただ、泣いてはダメよ
お腹の子が心配しちゃうわ」
自分の中に、小さな命が宿っていることが信じられなかった
私の中で一生懸命生きようとしてくれていることが、どうしようもなく申し訳なくなった
医者「産むも産まないもあなた次第なのよ
ゆっくり考えてちょうだい」
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みるく - 更新ありがとうございました！初めはえ、ふっ/かさん！？と驚きましたが、妊娠発覚後の展開に感動しました。スノや他グループとの関係もとても良かったです！ (9月25日 16時) (
レス) @page33 id: 38cb82c585 (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - リクエスト フッカさん誕生日祝ってほしいねです (2022年5月6日 2時) (レス) id: db954a83a9 (このIDを非表示/違反報告)
ユア(プロフ) - 更新ありがとうございます。幸せになってほしかったので気持ちが通じあって嬉しいです！他のグループの交流も嬉しいです。また更新も楽しみにしています♪ (2022年3月14日 2時) (レス) @page33 id: c716224e6e (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - 130ページの身長がサンタになってます (2022年3月14日 1時) (レス) @page31 id: db954a83a9 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！やっと那須ちゃんが幸せになれそうで本当に嬉しいです(T . T)これからもご無理なさらずに、、更新楽しみにしてます！ (2022年3月13日 23時) (レス) @page33 id: ac3e3f6b9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 美優
| 作者ホームページ：http:twitter.com/iam_angel6
作成日時：2021年6月13日 14時
